性転換

気づけば3日かけて書いてしまっていた。後悔はしてない。

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だから試験が近いんだって…。こんな短編書いてる余裕ないんだって……。『ロボット残党兵』とか見るんじゃなかった。アイディア思いついちゃったじゃん……。









音速を超えた切っ先が、ヒュオンと空間ごと目標を斬り裂く。刹那、鬼人の誇る鋼鉄の装甲に一筋の線が走り、そのままズルリと胴から上が滑り落ちた。瞬く間に血とオイルが迸り、辺り一面に鬼人の体液をぶち撒ける。しかし、|少女《・・》の背後に佇む男には一滴足りとも届かない。少女の握る刀が激しく翻り、汚液が|主人《・・》を汚す前に全てを弾き飛ばしたからだ。
凍てついた冬の空気がゆらゆらと陽焔に揺らぐ。少女の|駆動系《・・・》から噴出する排熱が紺の着物をはためかせ、夜闇を蜃気楼のように揺らめかせている。
鬼人の上半身が激しく地を叩く。かつて幾十もの戦場で敵を屠ったこの鬼人は、己に何が起こったのか理解も出来なかったに違いない。呆気に取られた表情のまま足元に転がってきた鬼人の頭部を見下ろし、彼を従えていた初老の男が恐怖に呻く。

「鬼人を一撃で殺すだと……!?まさか、全身式零号か!?」

それに答えるように、少女が刀を振るう。刀身にへばりついた鬼人の体液を恐るべき速度で振り払えば、3尺(約1メートル)にも及ぶ先反りの|打刀《うちがたな》が月下にその見事な拵えを輝かせる。流れる火炎のような刃紋が美しい長刀は、冷たい美貌の少女の生き写しのようだった。
情けなど一切持たない黒真珠の瞳に射貫かれ、男がたじろぐ。絶対の信頼を寄せていた護衛の鬼人はいとも簡単に斬り伏せられた。目の前の少女は、少女の形をしているだけの化け物だ。今、彼が対峙してしまっているのは、ヒトが単身で立ち向かうにはあまりに無謀な|機械の武者《・・・・・》なのだ。
己の最期が近いことを察した男が、上質そうな山高帽を地に叩きつけて半狂乱に声を上げる。

「わ、私を殺しても何も変わりはしない!戦争は終わらない!西洋列強を駆逐するその日までこの戦いが終わることはないのだ!貴様が何をしようが無意味だ、|槍仁《やりひと》!!」
「―――いいや、変わる。変えてみせるさ」

少女の背後の影から、静かな、しかし力強い声音が発せられる。淡い月光に照らされて、若い男がゆっくりと姿を現す。高い背丈に整った顔立ちの美丈夫が足を踏み出せば、少女は彼のために脇に退いて道を開ける。

「確かに、僕たちでは戦争は止められない。だけど、終わらせる方向に導くことはできる。無益な戦争でこれ以上犠牲を生み出さないために、誰かが踏まなければならない最初の一歩を踏むことは出来る。それが、この国を導く宮家の者の義務だ。違いますか、|叔父さん《・・・・》」

悲しげにそう告げた美丈夫の双眸には、確かに強い意思が漲っていた。若者だけが秘めることを許される、熱く燃える決意に満ち満ちていた。現実という巨大な壁に「否」を突きつける若者の姿は、現実にひれ伏して久しい男の目にはたまらなく不快に映った。

「貴様、何を世迷言を言うか!この裏切り者め!貴様はこれから、全ての宮家から命を狙われることになるだろう!政治家も、軍需企業も、陸海軍も、この国で力ある者全てが貴様らを殺そうと躍起になるだろう!覚悟せよ、くだらぬ理想に溺れた左巻きの若造めが!朝敵め!穀潰しめ!破壊主義者め!宮家の恥晒し―――っ、―――ぉぶ」

彼の最期は思いの外早く訪れた。少女の主人を口汚く罵倒したがために、瞬きよりも遥かに速い一閃に喉を寸断され、大量の吐血で頬を膨らませながら崩れ落ちる羽目になったのだ。ゴトンと頭を地面に打ち付ける頃には、彼の意識は二度と浮き上がれない奈落の海に沈んでいる。
宙に銀光の尾を走らせ、刀身が少女の腰の鞘に吸い込まれる。キン、と小気味よい音が路地裏の空気に染み渡る。

「お話の途中に申し訳ございません、槍仁殿下。つい、」
「つい、で人を殺すものじゃない。|綾狩《あやか》」
「ですが、いずれは殺さなければならない人間でした」
「……ああ、そうだ。その通りだ。出来れば、もうこれ以上、誰かを殺したくはないものだ」
「私もそう思います。ですが、そうはいかないでしょう。これからもっともっと、誰かを殺すことになります」
「……っ!」

冷徹な言葉に、若者がぐっと苦しげに喉を鳴らす。温和そうな面差しを後悔に歪め、瞳をきつく閉じる。彼は心優しい男だった。虫一匹殺せないほどに穏やかな人間だった。|だからこそ《・・・・・》、他人を殺める道を踏み出さざるを得なかった。無駄な犠牲を払わないために、|払うべき犠牲《・・・・・・》を斬り捨てる修羅の道を選んだのだ。

「貴方は正しい」

目と鼻の先で囁かれたその言葉に、ハッとして目を見開く。濡れ烏のような黒長髪の美少女が、冷えきった若者の手をそっと握る。

「貴方のしようとしていることは絶対に正しい。これ以上、死ぬべきではない死者を生まないために、貴方は立ち上がらなければいけません。貴方以外には出来ないことをしなければいけません。貴方が目的を果たすためなら、私は|何人《なんぴと》であろうと一刀のもとに斬り伏せてみせます。その身に振りかかる業は私が全て背負います。だから、どうか躊躇わないで」
「……駄目だ」

若者が少女の手をぎゅっと握り返す。黒真珠のような人工眼球を強く覗きこみ、少女の肩を抱き寄せる。

「君だけには背負わせない。罪は二人で背負うんだ。地獄に落ちるのなら、僕も一緒に堕ちる」

少女の後頭部に大きな手が置かれる。若者に寄り添う少女がつま先で背伸びし、顎を若者に近づける。

「愛している。一緒に|往《ゆ》こう、綾狩。私たちが、この世界を変えるんだ」
「はい、槍仁殿下。貴方様が私の願いを叶えて下さる限り、綾狩は何時までも何処までも御身にお仕え致します」

大日本帝国率いるアジア連盟軍とアメリカ合衆国率いる国際連盟軍との戦いが泥沼の様相を呈した頃、帝都の路地裏で一対の男女が唇を重ねた。
|皇紀2670年《西暦2010年》、|霜月《11月》のことだった。




そして、この物語は、まだ綾狩と呼ばれる少女が|少年であった頃《・・・・・・・》まで遡る。




大東亜戦争と呼ばれる戦争が始まり、すでに半世紀以上の時が流れた。古くは島国国家であった大日本帝国は列強国相手に辛くも戦勝を重ね、アジア全土にまで影響力を伸ばしていた。西洋列強の国際連盟に対抗する『アジア連盟』が我が国による主導で設立され、アジアは一つに纏まった。その後、「侵略者を撃滅すべし」と士気の高かった我が軍はアジアの仲間たちと協力し、破竹の勢いで列強国の魔の手を跳ねのけることに成功した。私たちは大いなる勝利に心を踊らせた。これで、西洋列強からの侵略に怯えることなく、平穏に暮らせるのだと。

しかし、上層部はそれで満足をしなかった。かつて西洋列強に苦しめられた過去を引きずった老人たちは、「やられたらやり返すのだ」とあろうことか西洋の領土へと手を伸ばしたのだ。それから、戦況は泥沼と化した。互いに侵略者と罵り合い、各地で大きな規模の戦闘が勃発した。
戦争の激化に比例して、両軍の兵器も異常なまでの早さで進化を重ねた。携行武器から車両、飛行機、船、潜水艦、果ては天空より遥か上の宇宙空間で、少し前までは想像もつかないような兵器が跋扈するようになった。遂には『原子爆裂型最終兵器』と呼ばれる強大な破壊力を秘めた爆弾が合計4つ、世界中で原初の大爆炎を咲かせた。過酷化の一途を辿る戦場に適応すべく、兵士たちは己の肉体を『電装義肢』によって肉と機械の融合物へと変貌させ、敵と|壊し合い《・・・・》を重ねた。腕を失えば腕を補い、胴を失えば胴を補い、繰り返し戦場へ身を投じた。その化け物のような巨躯と雄叫びの如き駆動音から、彼らは“|鬼人《おにびと》”と呼ばれて敵味方から恐れられた。
両軍が激突した戦地は瞬く間に修羅の地と化した。鬼人たちが耳を劈く駆動音を唸らせ、敵軍の鬼人に突貫する。手に持った打撃武器で互いの装甲が砕け散るまで殴り合い、どちらかが地に沈むまで雄叫びを上げて殴打を重ねる。辛くも勝利した方の鬼人は敵陣に向かって驀進し、幾多もの敵の血肉を爆ぜさせる。彼らにはすでに理性はない。人語も理解できなくなった鬼人たちはただ命令に従って敵を喰らう。我が国の歴史に燦然と輝く武士道は、そこには欠片もない。

私は、それがたまらなく不満だった。なんと情けないことか。古より格高い武家として続いてきた|矯堂《きょうどう》家の男子として、己だけは戦場においても武士道を失うつもりはなかった。戦場の兵士たちに武士道を思い起こさせてやりたいとさえ思った。何より、「女のような顔貌だ。妾の母親にそっくりだ」と揶揄する長兄やその周囲の愚か者どもを見返す機会を得たかった。決意を胸に秘めた私は、年少の頃より必死に勉学を重ね、その身に剣術の修練を積み上げ、士官学校へと道を進めた。
そして去年、私は念願の戦場への出立を命じられた。
いよいよ武勲を挙げることができる。未だ戦場に出たことのない臆病者の兄たちの鼻を明かし、『矯堂家に|綾樹《あやき》あり。彼の者こそ真の|武士《もののふ》なり』と賞賛される日本男児への階段を登ることができる。
そうすれば―――もしかしたら、一度も私を振り返ってくれなかった父上から笑顔を向けてもらうことが出来るかもしれない。




地獄、だった。
形容しがたい光景だった。ヒトが足を踏み入れて良い場所ではなかった。理性を持ったまま立ち入るべきではなかった。そこでは常に背後に死神が付き纏っている。ヒトの命などこの場所では薬莢一つにすら劣る。神も仏も見放した、人間の業で形作られた|人工の地獄《・・・・・》。そういう、この世とあの世の境界だった。

血肉、金属片、飢え、寒さ、臓腑、部品、恐怖、軋み、吐瀉物、オイル、汚物、排気、激痛、破損―――。覚えているのはそれらの断片的な記憶だけだ。それ以上掘り起こそうとすると発作と痙攣に襲われ、瞬く間に意識を失ってしまう。
武士道など、ちっぽけなものに過ぎなかった。そんなものが介在する余裕など在りはしない。前線に到着し、軍用車を降りた瞬間に私たちを待っていたのは、戦意を昂揚させる硝煙の臭いではなかった。何が混じっているのかわからないヘドロと、得体のしれない肉塊が発する吐き気を催す臭い。そして機械部品の燃えカスから発生する有毒ガスだった。
新兵の最初の任務はそれらを片付けることだった。だが、片付けようにも辺り一帯は全てそのゴミと同じモノで埋め尽くされていた。仕方なく地面を掘るが、掘った先には同じゴミが埋まっていた。悪い時には腐った遺体を掘り起こしてしまい、数人がその穴に滑り落ちて絶叫に喉を潰した。防毒マスクを貫いて侵入してくる腐臭で嘔吐し、マスクの中が吐瀉物まみれになった。
悪性ガスの曇天で太陽の光も届かない不毛の大地を、死骸と汚物とガラクタを担いでひたすらに駆けずり回った。想像していた戦場との落差に、私たち新兵の心は瞬く間に擦り切れていった。
そうしている内に、最初の週で士官2人が発狂した。次の週で5人が脱走して全員が野垂れ死に、次の次の週でさらに3人が発狂した。二ヶ月もたった頃には、30人もいた新任士官はわずか3人だけとなっていた。私自身もすでに限界に差し掛かっていた。
発狂する直前に味方の鬼人が暴走して本陣のど真ん中で自爆をしたのは、むしろ僥倖だったのかもしれない。肉を引き裂く激痛に身を揉まれる中、これでようやく地獄から抜け出せると安堵していたのだから。




皇紀2668年 |長月《9月》
神奈川県 相武台陸軍特別病院


「今朝、|彩道《さいどう》准尉が死んだ。部隊で生き残った者はこれでお前だけになったぞ、矯堂准尉」

士官学校時代からの親友の呆気無い死に様になんと答えるべきかわからず、ただ呆然と残った片方の目で大尉の顔を見上げる。士官学校の教官だった日下部大尉は、常のような無表情を貼り付けて言葉を続ける。

「鬼人の自爆を間近で受けて半身を失うだけで済むとは、貴様は幸運だな。二度とまともに動けはせんだろうが、命が助かっただけ幸運に思え」
「………」
「思えないか。無理もない。だが、現実とはそういうものだ。理想を抱いて戦場に出た若造ほどそういう目に遭いやすい。俺は腰から下を勉強料にしてそれを学んだ」

ギュイイ、と鈍い音を立てて大尉の腰部が駆動する。常人の数倍もの出力を持つ軍用電装義肢は軍服の輪郭を歪に盛り上がらせている。日下部大尉は優秀な軍人であったから、こうして高額な電装義肢を与えられた。前線を退いた今でも軍用義肢の着装を許されているのがその証左だ。

「……家族は―――父上は、何か仰っておりましたか?」

その瞬間だけ、大尉の双眸が私から逸れて地に落ちた。それだけで父上がどのような反応をしたのか―――いや、|しなかった《・・・・・》のかを容易に幻視できた。

「……何も。矯堂殿は、何も言わなかった。長兄の魁太郎殿は“愚弟のことは好きにしていい。もう矯堂の家とは関わりはない”と私に告げた」
「はは。やはり、そうですか」

乾いた笑いしか出なかった。腹に手を当てて笑いたかったが、今の私には腕もなければ腹の中身もないので無理だった。それがまた愉快で、私はヒュウヒュウと風鳴りのような笑い声を漏らす。何の武勲も立てずに生きる肉塊となって帰ってきては、失望されるのは当然だ。父上に認めてもらおうなど、無理な話だったのだ。兄の鼻をあかすどころか、恥晒しとして勘当される体たらくなのだから。
一頻り自嘲に喉を鳴らした後、私が落ち着くのをじっと待っていた大尉に再び目を向ける。

「大尉、私はこれからどうなるのですか?このまま病床で野垂れ死ぬのですか?」
「貴様は何か武功を勝ち取ったわけではないが、士官学校出の成績は人並み以上に優れていた。名高い武家の家柄の出身ということもあるし、軍用電装義肢の申請は通るだろう。今日にでも申請をすれば、おそらく半年後には戦場に復帰できる」
「……私が、鬼人になるのですか?」
「貴様が望むなら」

まず初めに覚えたのは、並々ならぬ嫌悪感だった。野蛮な動物のように戦場を荒らす、ヒトを捨てた化け物。私を、私の仲間たちを散り散りに吹き飛ばした鬼の仲間に、私も加わるというのか。あんなモノに堕ちて、また地獄に足を踏み入れるくらいなら、こうして病床に縛り付けられたまま餓え死にする方が何百倍もマシだ。

「実はもう一つ、選択肢がある。とある高貴な御方から、貴様を雇いたいというご依頼が届いたのだ」
「……は?」

私が拒否の言葉を紡ごうと口を開く直前、それを遮るように大尉が懐から布封筒を取り出した。紫色の上質な布封筒は、主に公家が使用するような値打ち物だ。少なくとも巷では絶対に手に入らない。

「|弓之宮《ゆみのみや》親王殿下のことは知っているな?」
「は、はい。昔、矯堂家と縁のあった皇族の御方です。10年ほど前に弓之宮家が事業に失敗してからは疎遠になりました。跡継ぎの|槍仁《やりひと》殿下とは、幼少の頃に一度お会いしたことがあります」

あまり良い思い出ではない、とは言わないでおいた。槍仁殿下は私より5つは年上だったはずだが、とかく奔放な性格だったことはよく覚えている。私を女子だと誤解して婚約の申し出をしてきた際には呆れて物も言えなかった。
大尉は私の答えに何か納得した様子で「うむ」と頷き、布封筒から一通の手紙を取り出す。分厚い純白の和紙もやはり価値あるもののようだ。

「貴様には手がないから俺が代わりに読もう。内容を手短に纏めて伝える。
『宛、矯堂 綾樹准尉殿。先日、我が父である弓之宮 泰仁親王が薨去した。それに伴い、我、槍仁が弓之宮家を継ぐことになった。長年、我が家の護衛を努めていた者たちも高齢のため暇を出すこととなった。至急、代わりの護衛が欲しい。弓之宮家に奉公してはくれないだろうか。良い返答を期待している。発、弓之宮 槍仁』。―――だ、そうだ」
「……正気とは思えませんね。生命維持装置を外せばすぐに絶命する肉塊に何を期待しておられるのか。槍仁親王殿下はやはり変わり者でおられる」
「いや、そうでもない。貴様を選んだのには理由があるし、切迫した事情もあるようだ」
「……?」

封筒の中からもう一通紙が取り出される。こちらは手紙ではなく書類のようだった。

「槍仁親王殿下は経営手腕に異常なまでに優れておられる。先代が病床に伏せられてから殿下が傘下の企業の立て直しを図ったのだが、まさに龍が天に登るが如き勢いで経営状況は回復し、全盛期だった頃の財産規模にまであと一歩というところまで迫っている」

あの見るからに間抜けそうな顔の殿下にそのような才覚があるとは思ってもいなかった。誠に、人は見た目では判断できないものだ。

「しかし、槍仁殿下は戦争への協力に否定的との噂だ。事実、弓之宮家は殿下の代になって軍需産業から手を引きだしている。そのせいで他の宮家からも遠ざけられているし、軍の強硬派には敵も多い。使用人も信用出来ないのか、最近は極少数を除いて暇を出したらしい。だから、信頼出来る護衛が必要なのだそうだ。それも|最新鋭の護衛《・・・・・・》が」

目の前に書類が広げられる。濁った片方の目玉だけでは細かい文字までは読み取れないが、『試作型 全身式電装強化義肢 実験許可申請書 申請許可通知』まではなんとか認めることが出来た。文中には小さく『体型希望設定:女子』などともあるように見えるが、その意味まではわからない。

「これはいったい何ですか?全身式など聞いたことがありません」
「試作型の電装義肢だそうだ。脳と脊髄だけを取り出し、電装義肢のみで構成された人間そっくりの新しい身体に移し替える。失った箇所を兵器に置き換える鬼人とはまったく異なる構造をしているらしい。高貴な身分にある方々が重症を負われた際、新しい身体を得るために開発された。本来ならば宮内|省《・》門外不出の極秘技術として扱われるものだが、槍仁殿下のご好意によって貴様に最新鋭の電装義肢が与えられる許可が降りたというわけだ」

ようやく全体像が見えてきた。殿下は昔から気が優しく、争いごとが好きではなかった。この戦争にも嫌気が差したのだろう。この国の経済基盤を支える軍需産業から手を引きながら経営を立て直すとは、確かに優れた手腕だ。事実、他の宮家は軍需産業と根強く結びついて巨万の富を得ている。声を大にしては言わないが、皇族は戦争の継続を望む者が多い。今さら戦争需要がなくなれば御家の存続にも影響を及ぼすからだ。
それ故に、戦争に否定的な弓之宮親王殿下は身の危険を感じた。父親の護衛だった者も信じるに値しないから解雇した。そんな中、見知った人間が実家から勘当されたと聞いて急遽目をつけたのだ。しかし、戦争を嫌がる人間が己の身を守るために兵器技術の粋を集めた電装義肢を頼るとは何ともお笑い種だ。本末転倒とはこのことだ。
それに、最新鋭の電装義肢が私に与えられるというのも何か裏がありそうだ。

「その全身式電装義肢ですが、私より先に着装した者はいるのですか?」
「おらん。開発されたばかりの技術だ。貴様が全身式零号となる。ここに書いてあるだろう、|試作型《・・・》、|実験《・・》と。宮内省に引きこもってる公家の連中だって慈善で飯を食ってるわけじゃない。高貴なご老人たちに“早く若い身体をよこせ”と突き上げられとるんだろう。急いで人体試験をして完成度を高めるための資料が欲しいのさ。そこに、成績・家柄共に優秀な|素材《・・》が現れて、槍仁殿下からの|財力を伴った好意《・・・・・・・・・》が来た。飛びつかない手はない」

要するに、私に新しい身体が与えられるのは様々な思惑が絡まった末の打算の結果というわけだ。雲上人たちが自分の身可愛さに富と権力を振り回した末に出来たぼた餅が、棚から落ちてきたわけだ。
我知らずくつくつと喉が鳴る。前線ではこの瞬間も地獄が作り出されているのに、それを止めることができる力を持った連中はそんなことを露とも気にしていない。

「全身式となれば、その自由は厳しく制限される。槍仁殿下と貴様にはそれぞれ生体電波発信機と受信機が埋め込まれ、貴様は殿下を中心として半径一町(約100メートル)以内からは出られない」
「出ればどうなるのですか?」
「電装義肢の機能が自動的に停止する。長時間の停止状態に陥れば、生命維持機能を失った貴様の脳は壊死する。槍仁殿下の身に何かあった場合も同じだ。殿下の生体電波が途絶した瞬間、どんなに近くにいても貴様も機能停止となる。それは殿下がご病気や老衰で薨去なされるまで続く」
「まさに一心同体、というわけですね」
「その通りだ。……悪いことはいわん。この話に乗れ、綾樹」

大尉の骨太の手が私の肩に触れる。大尉がこれほど悩ましげに眉を顰めているのを初めて見た。まるで、かつて想像していた“優しくて厳しい父親”のようだ。

「貴様は俺に似ている。こんなところでくたばるな。貴様には優れた価値がある。少なくとも俺はそう思っている。先方は急いでいるようだが、俺の方から連絡が遅れたと言い訳をしておく。一日やるから、存分に考えてみろ」

ポンと一度肩を叩き、大尉が席を立つ。義肢の関節がガシュンと油圧の音を病室に反響させる。
大尉の義肢は腰から下全てだ。おそらくは性器まで失ったに違いない。これほど優れた人格者から自らの子孫を後世に残す機会すら奪うなど、どう考えても理不尽なことだ。

「―――いいえ、その必要はありません。その申出、快く承らせて戴きます」

その理不尽を否定できる雲上人がいるというのなら、護ってやるのも良いだろう。それに、槍仁殿下とは知らぬ仲ではない。名君と呼ぶには首を傾げるが、人の良い性格であったことは覚えている。忠義を尽くす分には悪くない。ここで朽ち果てていくよりは少しは上等な死に方が出来るはずだ。

「……わかった。その旨、然と伝えよう。施術まではおそらく一週間とあるまい。悔いのないよう、今の身体との別れを済ませておけ」
「別れなど必要ありません。もはや矯堂からも勘当された身とあっては、むしろさっさとおさらばしたいほどです。出来れば施術を早めて頂きたく思います」
「……伝えておこう」
「ありがとうございます」

大尉が扉の外に歩む。扉が閉まる直前、こちらに背を見せたまま小さく告げる。

「さらばだ、綾樹。貴様が|新しい人生《・・・・・》を楽しめることを願っている」
「はい。今まで、ありがとうございました。日下部大尉」

プシュ、と間の抜けた噴出音を立てて隔離扉が閉まる。前線の悲惨な有り様を国民に流布できないように、前線から戻ってきた傷心の兵士は厳重に隔離される。国民に反戦感情が広がるのを恐れた軍上層部の差金だ。そんなことをしなくてもこんな肉塊に出来ることなどないというのに。逆に言えば、上層部もそれだけ過敏になっているということだ。突けば破裂するような風船のように。

「願わくは、槍仁殿下にはその針となって貰いたいものだ」

呟いて、ゆっくりと目を閉じる。意識を遠い過去へと送り出せば、今となっては懐かしい幼少の砌の記憶が瞼の裏に幻視される。
弓之宮家の広大な池泉回遊式庭園を、槍仁殿下に引っ張られて案内して頂いた。殿下はまるで自分が建てたかのように庭園の各所の自慢をしてきた。自慢するものがなくなると、弓之宮家が所有する国宝級の銘刀など途方も無い財産のことを説明しだした。その話のネタも尽きると、今度は自らが抱くこの帝国と世界全体の展望を力説しだした。幼かった私には半分も理解できなかったが、とりあえず感心したようにこくこくと頷いていた。
半日も連れ回されて私の体力も限界に差し掛かっていた夕刻、殿下は二人きりになれる場所があると池の畔に私を誘い出した。

『そ、その、なんだ。今まで言説したように、我が弓之宮家は名誉ある家柄だし、私自身も、自分で言うのもなんだが、悪い人間ではないと思う。だ、だから、嫁ぐのには申し分ないはずだ。わかってくれるな、綾樹』
『……嫁ぐ?』
『だぁーっ!鈍い奴だな君は!僕は君に一目惚れをしたんだよ!頼む、僕と婚約してくれ!』
『……あの、殿下』
『おお、そうか!了承してくれるか!大丈夫だ、身分の違いなど言ってくる奴もいるだろうが、そんなもの僕が蹴散らして、』
『私は男子です』
『おお、そうか!男子か!大丈夫だ、性別の違いなど言ってくる奴もいるだろうが、そんなもの僕が――――えっ?』
『私は、男です。殿下』
『………』



「針には、なれないかもしれないな」

目に涙を浮かべて走り去っていく槍仁殿下の背中を思い起こし、苦笑する。あれ以来、殿下とは会っていない。向こうから避けていたのかもしれないし、先代の事業失敗でその余裕もなくなったのかもしれない。
殿下はもうあの時のことをお忘れになっただろうか。忘れてくれていた方が互いのためだろう。さもなければ、再開した直後に気まずい空気が流れることになる。
ふっと息を吐き、もう一度目を瞑る。沈鬱とした病室に心電図の電子音が小さく木霊し、子守唄となってやんわりと眠りに誘う。この病室に収容されてから睡眠時間が激的に増えた。常に血管に流される鎮痛剤の効果かもしれない。
そういえば、鬼人になると睡眠が出来なくなると聞いたことがある。薬物漬けになった脳が眠りを拒否するらしい。全身式の電装義肢にも同じ症状が出るのだろうか。だとすれば、こうして心地よい眠気に身を任せられる機会も数えるほどしかない。ならば、今は素直に眠ってしまおう。
ボンヤリと曖昧になっていく意識の中、走りながら背中で叫ぶ槍仁殿下の声が聞こえる。

『ぼ、僕は、僕は諦めないからな!絶対に君を諦めないからな!!』

そういえば、そんなことも言っていたか。本当に奔放な人物だった。少しは成長していてほしいものだ………。



「やあ、元気かい?施術を早めにして欲しいと言ったそうだね。宮内省のお偉方も早く試験ができると喜んでいたよ。ということで今から施術を始めることになったぞ、准尉さん。おや、ちょうど寝てるね。おい、彼を運び出してくれ。全身式の準備は出来てるな?
……しかし、|少女の身体《・・・・・》なんて、よくもまあこの堅物そうな准尉さんが了承したねえ」



な、なに?今なんと言った?そんなこと、聞いてない、ぞ―――。






皇紀2669年 |睦月《1月》
京都市西京区 弓之宮邸


パチクリと何度も瞼を開け閉めする。やはり変わらない。目頭をぐいぐいと揉んで、もう一度目の前の鏡を覗きこんでみる。やはり、変わらない。

「……聞いてない」

呟いた抗議の声音も、やはり変わらない。ほっそりと頼りなさ気な声にさらに苛立ちが募り、病床の鉄パイプを握り締める。ミシリとくぐもった音がして、鉄パイプに細い指跡が深々と刻まれる。

「……聞いてない」

怨敵を睨み殺すように強い眼差しをぶつければ、潤むような大きな瞳が私を真正面から睨み返してくる。磨きぬかれた黒真珠の瞳の奥で、多目的光学|検知装置《センサー》の蒼い光が微かに煌めく。
頬に指を滑らせる。飴細工を連想させる細く白い指が、白桃色の肌をつうっとなぞる。肌の感覚がやけに鋭い。うっすらと生えた産毛は一本一本が高性能な検知器の役割を果たしているらしい。そのまま鼻梁や唇に触れてみる。生身とは少し違う肌触りだが、ぽってりと厚みのある唇はフニフニと本物そっくりの張りを持っている。

「……|女の身体だなんて《・・・・・・・・》、聞いてない」

見目麗しい|少女《・・》が柳眉を逆立てて低く呻く。そう、どこからどう見ても少女だった。
目鼻立ちは以前の私の容貌にどことなく似通っているが、作りはだいぶ繊細になった。髪は同じ黒髪だが、濡れ烏のようにしっとりと背に流れる長髪へと変わっている。何より、身体つきがまったく異なる。均等に引き締まっていた肉体は跡形もなくなり、女性特有のふくよかな輪郭を描いている。見た目の年端は18くらいだろう。子どもと大人の中間のような危うげな魅力を備えている。じっと見ているとなんだか下半身が反応―――……しない?
はたと重大な問題に気付き、慌てて股間に手をやる。やはり、あるべきものがそこにない。簡素な患者服を乱暴に破り捨て、鏡に向かって大股を広げる。

「……|ない《・・》……!!」

なんということだ。鬼人に半身を吹き飛ばされた時も、|アレ《・・》だけは辛うじて残っていたというのに。共に死の淵から這い上がった大切な戦友を失ってしまったことに、まるで腹の中身をごっそり引き抜かれたかのような喪失感に襲われてその場に倒れ伏す。ズシ、と病床のスプリングが大きく軋む。

「……体重だけは、男勝りなんだな」

頭の中でこの身体の資料を呼び出せば、網膜に重なるように様々な数値情報が視界の左右にチカチカと表示される。それによると、この身体の重量は20貫(約75キロ)もあるらしい。道理でスプリングが跳ね返してこないはずだ。

「……ん?」

不本意ながら新しく与えられた身体について調べておこうとうつ伏せのまま眼球を動かしていると、不意に【守護対象接近】という表示が青く浮き出てきた。人工眼球の検知装置を赤外線|形式《モード》に切り替えて周囲の壁を透視する。瞬時に【目標探知】という文字が浮き出て、扉の前に誰かが立っているのが確認できた。長身の、若い男のようだ。逢引き前の婦女子のように落ち着きなく髪型を整えているのが透けて見える。身のこなしに鋭さは見られないことから襲撃の意思はないと判断し、病床に深く腰掛けて訪問者を迎えることにする。
この身体の人工眼球とその奥に装備された高性能の|検知装置《センサー》は、壁の向こうすら見透かして敵味方を識別できるらしい。守護対象なら青、敵なら赤色で表示する、といった感じだ。我ながら便利な身体になったものだ。いったいどれほどの金がこの身体に費やされたのか。
感嘆とも呆れともつかないため息を吐いたのと“守護対象”が入室してくるのは、まったく同時だった。

「―――ッ、や、やあ。君が覚醒したと聞いて、和歌山から飛んできたよ」

風体は、優男といった感じだった。茶色がかった短髪と柔和な面差しの、良く言えば心優しい、悪く言えば軟弱な佇まいをしている。銀座を闊歩するに相応しい上等なスーツは持ち前の長身によく映えてはいるが、どこか“馬子にも衣装”といった印象が拭えていない。きっとその童顔のせいだろう。もっと大人びているかと期待していたが、予想よりずっと子供の頃の面影を残している。
男は私を目にした瞬間、なぜか顔を赤らめて視線を逸らした。ぎこちない動きでマフラーとコートを脱ぎ、扉脇の洋服掛けにかける。そのままたっぷり5秒ほど壁を見据えたまま何かを悩んだ末、「よし」と気合を一声吐き出して再び私に目を向ける。

「す、座ってもいいかい?」
「どうぞ。ここは貴方様の御屋敷です」

男の正体には察しがついていた。紫檀製の椅子を病床の脇に引きずり出し、手で着席を促す。本来ならば傅いて頭を垂れるのが筋だが、内心で怒り心頭だった私は敢えて彼と向かい合うように病床に腰掛けることにした。
私と向き合う形になった男が目のやり場に困るように視線を右に左に流す。私は眉を顰めつつ、男が落ち着いて私と目を合わせてくるまで黙して待った。

「コホン。その……僕を覚えているかい、綾樹」
「もちろん記憶しております。ご無沙汰しておりました、弓之宮 槍仁親王殿下」

そう言って、さっと会釈する。この優男こそ、弓之宮家の長にして、私をこのような姿に変えた張本人、弓之宮 槍仁殿下だ。
覚えていられたことに安堵した殿下がホッと胸をなでおろす。幼児のように頬を綻ばせる様は本当に昔のままだ。

「覚えていてくれたか。久しぶりだね、綾樹。此度は、僕からの頼みを受け入れてくれてありがとう。嬉しかったよ」
「滅相もございません。此方こそ、新しい身体を与えて下さったことに感謝のしようもございません。まあ、女子の身体とは聞いておりませんでしたが」

私の声音に鋭いものを感じ取ったのか、槍仁殿下は困ったように苦笑してみせる。

「技術官から聞いたよ。君には、新しい身体が女性になると知らされてなかったらしいね。そのせいでとても混乱させてしまったようだ。こちらに手違いがあった。すまない。この通り、心から謝るよ」
「なっ!?」

膝に手をつき、深々と頭を下げる。その姿に、先程まで煮えくり返っていたはずの腹底は一瞬にして冷却された。宮家の人間が下位の者に頭を下げるなど聞いたことがない。自らの不備を認める潔さには感服するが、主君となる人物から頭を下げられるのは受け入れがたい。

「あ、頭をお上げください。済んでしまったことは仕方がありませんし、新しい五体を得られたことに不満はありません。それより、なぜこのような身体にしたのかをお聞きしとう存じます」
「ああ……その通りだね」

殿下が半身を持ち上げる。今度はこちらが胸を撫で下ろす番だった。早鐘を打つ人工心臓を胸の上から押さえ、ふうと息を吐く。驚愕すれば動悸が早まるのはこの身体でも変わらないらしい。

「君は、私の状況と、君が置かれている状況について、どれくらい理解している?」
「現在、弓之宮家は天に登るような好調な財政成長を遂げている。それを導いた殿下は争い事がお嫌いで、弓之宮家傘下の企業の最高執行者となられてからは軍需産業と距離を取られている。この程、その戦争嫌いの殿下が弓之宮家を引き継いだとあって、他の宮家と軍需産業は殿下の台頭を快く思わないと考えた。そのことに殿下は身の危険をお感じになられた。だから、強力かつ心が許せる護衛が必要になった。
そこで、ちょうどよく戦場で負傷して五体のほとんどを失い、実家からも勘当された顔見知りがいることを知り、“戦争は嫌っているが背に腹は代えられない”と軍事技術の結晶である最新鋭の電装義肢を与えて自分の警護をさせることにした。その際、常に男が傍にいるのはむさ苦しいから、女の姿に変えさせた。
……不躾な物言いですが、おおよそこのようなものだと認識しています」
「ははは、手厳しいね。昔と変わってない」

まいったな、と頭を掻く。その自然な仕草はその辺にいるひ弱な文学青年のようだ。浴衣とゴム靴でも身に着けて街を歩けば、太宰治の再来だと持て囃されるかもしれない。
ふと、苦笑が唐突に止む。不思議に思って殿下の顔を覗き込めば、まるで今から入水自殺でもするのかと疑うほどに表情を暗く沈ませていた。

「そうだね、おおよそは間違ってない。君の言わんとする通り、僕は臆病者で卑怯者だ。親父の事業の失敗を取り戻すことを言い訳にして、ずっと君に会うことを躊躇っていた。君を諦められなかったのに、君の手を取りにいかなかった。君が、実家でつらい境遇にあっているとも知らずに……」
「……殿下?何を仰っているのですか?」

「絶対に君を諦めない」と叫ぶ殿下の小さな背中が思い出される。まさか、あの時のことをずっと引きずってきたとでもいうのか?

「悪辣な人間だと罵ってくれて構わない。だが、君に隠し事はしまい。正直に教えよう。君が……君が前線で死にかけ、実家からも勘当されて行き場のない立場になったと知った時……僕は、喜んだんだ。ああ、そうだとも。心の底から喜んだ。これで君を手に入れることができる、と。やっと、長年かけて|君のため《・・・・》に蓄え続けた財産の使い道が出来たのだ、と」
「私の、ため?」
「そうだ。頭がおかしいと思うかもしれない。そう思われるのが怖くて君に会いにいけなかった。だけど僕は、君が男だとわかった後も君が好きなままだった。一目惚れを忘れられなかった。だから、金と威名を積み上げれば荒唐無稽なこの気持ちも叶えられると信じてガムシャラに働いた。
電装義肢なんか大嫌いだった。君をひどい目に遭わせた戦争から生まれた軍用技術なんかに金を掛けたくはなかった。だけど、君を女にして僕の傍に置けるなら、それも我慢できた」

言い終わるや否や、ずいと身を乗り出してくる。視界に表示された【接近警報】の赤い文字を押しのけるように、殿下の顔が眼前まで迫る。

「身の危険とか僕の護衛なんてのは、宮内省の連中を納得させるためのただのこじつけだ。屋敷から使用人を追い出したのも、君が伸び伸びと自由に暮らせるようにするためだ。僕のような甘ちゃんを狙う奴なんて、いやしない。
君の名前は今日から|綾狩《あやか》だ。君には女として|新しい人生《・・・・・》を生きて欲しい。僕の傍にいて、何不自由ない暮らしをして、幸せに笑っていて欲しい」

大きな手の平に両肩を包まれる。正気を疑うことすら躊躇われる眼力に真正面から射貫かれて、その強い輝きから目を逸らせない。今まで向けられたことのない熱い感情に、胸の内の魂がざわざわと震える。
まさか本当に、この御人は幼少の頃からずっと、私のことを―――?

「槍仁殿下、よもや貴方は……」
「そうだ。君を愛している。今度こそ僕と婚約してくれ。ここでいつまでも共に暮らそう、綾狩」

歯が浮くような言い回しだ。今時、安っぽい大衆映画でも使われないような台詞だ。―――だが、不思議と嫌な気持ちはしなかった。
見つめられているだけなのに、人工心臓がトクトクと高鳴る。熱に侵されたように意識がふやけ、背筋をゾクゾクとした刺激が走る。改造されたのは身体だけと思っていたが、もしかしたら脳にも何か細工をされたのかもしれない。でなければ、私が同性に見蕩れてしまうはずがないのだから。
肩を包んでいた手の平が、それぞれ腰と首筋に滑る。陶器を扱うように優しく抱き寄せられれば、両者の距離は息が絡まるほどに近づく。
『接近警報』の真っ赤な表示が鼓動に合わせて激しく明滅する。聴覚が勝手に研ぎ澄まされて、互いの緊張した息遣いまではっきりと聞こえるようになる。ゴクリと殿下の喉が大きく盛り上がり、唾を嚥下する。

「長らくこの時を待っていた。さあ、答えてくれ、綾狩。答えを恥じらうのなら、せめてその唇で語っておくれ」
「あ……」

首筋を流れた指が顎に添えられ、くいと持ち上げられる。抵抗しようと思えばできるはずなのに、私はされるがままになっている。私の意識とは別のところにある|予備の思考《補助回路》が「備えろ」と呼びかけている気がするからだ。何の準備をしろというのか。このまま唇を重ねて、その流れで男女の契りを結ぶことに心の備えをしろとでもいうのか。
唇が皮一枚というところまで近づく。ドクドクと【接近警報】が煩わしいほど赤く明滅し、聴覚を含む全身の検知器が自動的に最大稼働状態になる。唇が完全に重なるまで、あと一刹那――――。


―――待て。どうして、|敵を示す《・・・・》|赤い警報《・・・・》が出ている―――!?


補助回路が再び「備えろ」と叫ぶ。自動追尾|形式《モード》に移行した聴覚が、何者かが壁を蹴破る寸前の物音を探知する。反射的に赤外線|検知装置《センサー》を起動させれば、殿下の背後の壁の向こうに人間を超えた熱量反応を感知して最大級の警告を発した。
転瞬、心臓の強靭なポンプが人工筋肉に送り込んだ液化燃料を爆縮させた。ついに轟音とともに壁を破壊して現れた敵を視界に入れたと同時に、待機状態にあった全身の駆動系が唸りを上げて高起動|形式《モード》に切り替わる。

「殿下、お逃げ下さいッ!!」
「あ、綾狩っ!?」

動転する殿下の胸ぐらを掴み上げ、思い切り後方に振り投げる。乱暴なやり方だが、仕方がない。少なくとも、一瞬前まで殿下が腰掛けていた椅子を粉々に砕いたこの一撃を喰らうよりは遥かにマシだ。
バガン、と雷鳴の如き破砕音が轟く。大理石の床に蜘蛛の巣のような亀裂が走り、激震によってあらゆる家具が次々と倒れていく。たった一撃で大地震を生み出したその化け物には、嫌というほど見覚えがあった。

『のガした!チクしょウ!ヤリひト、ドコだァあああ!!』
「鬼人……!?なぜ鬼人がここに!?」

間違いない。7尺半(約230センチ)はあろうかという巨躯は分厚いレーンコートに包まれているが、その魔物じみた膂力とけたたましい駆動音はまさしく戦場の鬼、『鬼人』だった。ザラザラと耳障りで拙い声音は、この鬼人がすでに幾度もの戦いを経て擦り減っていることの証だ。だが、鬼人はごく一部を除いて前線に駆りだされている。こんなところにいるはずがない。

「き、貴様、どこの師団の者だ!|何故《なにゆえ》ここを襲った!ここを弓之宮 槍仁親王殿下の御邸宅と知っての狼藉だというのなら、貴様を差し向けた愚か者の名を答えよ!」
『あア゛?ナンだ小娘ェ、てメえなんかニャ用はネエ。やりヒト出せ、ヤリヒト出せヨォオ!!』
「くぁっ!?」

大砲めいた一撃が振り下ろされる。咄嗟に身体を捻って回避すると同時に、私の代わりに一撃を受け止めた病床が枯れ枝のように散逸する。さながら破城槌の如き破壊力だ。もしもあの直撃を受ければ、この華奢な身体ではひとたまりもない。
ゾッと肌を泡立たせた私を、遥か高みから鬼人が見下す。頭部の至るところに備えつけた複数の人工眼球が蜘蛛の目のようにギョロギョロと転がり、|獲物《・・》を狙う。かつて味方の本陣で自爆した強襲型鬼人と同じ頭部機構が、封じたはずの地獄の恐怖を呼び起こす。

「―――ひっ、―――」

……この化け物は、|あの地獄《・・・・》からの迎えだ。一人で地獄から逃げ延びて、死んでいった仲間から目を背けて女の幸せに浸ろうとした私を罰するためにに追いかけてきた、地獄の鬼だ。
鬼人の体躯がさらに大きくなる。腰から力が抜けた私がその場に座り込んでしまったからだ。

『ヤリひト出さないなら、テメえから殺ス。見セシめに庭でバラばらに千切ッてヤるんだァアアひひひヒヒヒ』
「ぁ、ぃ、嫌だ。離せ、やだぁ!」

圧搾機のような豪腕に二の腕を掴まれ、軽々と持ち上げられる。柳のような腕が醜く捩れ、関節からゴリゴリと何かが擦れる鈍音が聞こえる。途端に視界が真っ赤に明滅して【危険:左腕部装甲耐久限界】【危険:左腕部関節耐久限界】【緊急脱出推奨】と大きく表示されるが、抜けだそうにも電装義肢の出力が圧倒的に劣っている。
何より、心がすでに負けている。
恐怖に肩を上下させる私の眼前に、鬼人の腕が突きつけられる。腕部兵装の空冷式重機関銃の銃口が鈍い光を表面に走らせる。まるで機関銃が舌舐めずりをしたかのようだ。ガチン、と薬室に実包が装填される音が鼓膜に滑りこんでくる。もうダメだ。
殿下は逃げ果せることが出来ただろうか。あの御方は走るのが得意では無さそうだから、隠し部屋にでも身を潜めてくれていればいいが。

「お気持ちに応えられず申し訳ございません、槍仁殿下。……お誘い、嬉しかった、です」

口内に呟き、己の最期を予見してぎゅっと目を瞑る。絶望に閉じた瞼の向こう側で眩い光がカッと炸裂する。

「うおおぉッ!!綾狩を離せ、化け物め!!」
「―――槍仁殿下!?」
『アァア゛あああ゛あ゛アアア゛ア!!??』

眩い光が煌めき、鬼人の腕部を深々と斬り裂いた。
それは刀だった。3尺にも及ぶ長大な|打刀《うちがたな》は鉄の装甲の奥にある|電纜《ケーブル》まで届いて振り下ろされる。電装系を断ち切られた鬼人の腕から力が抜け、解放された身体がその場に尻餅をつく。
呆気に取られて動けない私の頬に、大きな手の平が添えられる。見上げれば、逃れたはずの槍仁殿下が息を荒くして私を見つめていた。

「大丈夫か、綾狩!すまない、これを取りに行って遅くなった!もう大丈夫だぞ!」
「で、殿下、まさかその刀は……」

先反り式の優美な拵えに、流れる火炎のような刃紋を刀身に焼き付けられた日本刀―――。幼い頃に殿下から伝え聞いたことがある。その一振りこそ、弓之宮家に代々伝わる国宝級の銘刀、『|虎牙ノ宗光《コガノムネミツ》』に違いない。
なんと、見事な業物か。鋼鉄を紙のように斬り裂いて尚、その刀身には刃毀れ一つ見当たらない。「天の隕鉄で鍛えられた」という逸話は真のようだ。つい先ほどまで頭を吹き飛ばされる寸前だったというのに、私は思わずほうと吐息を漏らした。

【被攻撃動作感知 敵兵装:陸軍60式重機関銃ト推定】
【守護対象:危険】
【当方二迎撃可能兵装ナシ 防御不可能 回避推奨】

「ッ! 殿下、捕まってください!」
「うわっ!?」
『よクモ俺ノ腕をォおヲヲお!!!ヤりヒトォ、ヤっパリテメえから先に殺スぅウウウ!!!』

ガリガリ、とノコギリが稼働するような金属音が轟く。すかさず殿下の腰に手を回してその場から飛び退れば、その後を追うように大理石の床が弾丸の雨で耕される。この身体でもあの攻撃は受け止められない。しょせん一般生活用に開発された電装義肢と強襲用に改造された鬼人とでは性能の差がありすぎるのだ。機動力ではこちらに分があるが、如何せん新しい身体との感覚補正がされていない上に、殿下を脇に抱えている状態ではその優位も殺されている。
何とか部屋の外に脱しようと試みるが、弾幕の嵐に行く手を遮られて部屋隅に追い詰められる。

『逃ゲルなぁぁアアアア!!てめエを殺シて、オレはモトの人間に戻シてもラうんダアぁあああアアあ!!!』
「何を戯けたことを……!元の肉体を失ったからこそ、その醜い身体を得て生き延びてきたのだろう!!」
『ウルサイうるサイウルサイぃいいイイイ!!いいからてめェら早くシネよおおおお!!!』

【被攻撃感知 敵兵装:57式軽迫撃砲】
【守護対象:危険】
【当方二迎撃可能兵装ナシ 防御不可能 回避推奨】

まさか、こんな閉所で迫撃砲を―――!?
肩部に設置された対陣地用の兵装が解放され、誘導装置の赤い光が私たちを睨む。如何に強固な装甲を誇る鬼人とはいえ、密閉空間で迫撃砲が爆発すれば自らもただでは済まない。この鬼人はすでに正気を失っている。でなければ、先の「ヒトに戻れる」という世迷言を本当に信じ込んでいるのか。

「殿下、私の影に隠れてください!盾代わりにはなれます、さあ早く―――」
「ダメだ、君が僕の影に隠れるんだ!!」
「槍仁殿下!?」

この身に代えて爆風と破片からお守りしようと腕を広げる。しかし、必死の形相の殿下に逆に抱き締められる。擦り付けられた頬にぬめるものを感じる。それは涙だった。

「やっと君を手に入れたんだ!君を幸せにすると誓ったんだ!君を、君だけを死なせるものか!」
「殿、下―――」

ドクン、と心臓が跳ねる。胸の内に灼熱のような歓喜が漲る。かつて私の人生で、これほどまで私を愛してくれた人がいるだろうか?身を呈してまで私を護ろうとしてくれた人がいただろうか?
護らなければならない。この御人を傷つけさせてはならない。この人だけは、命に変えても守ってみせる!!
「守護対象を護れ」と叫ぶ補助回路と私の覚悟がピタリと重なる。瞬間、ズレていた身体との感覚が完全に合致する。ウォン、と腹甲の奥底にある|主機関《エンジン》が猛回転し、この身体の|本来の出力《・・・・・》を全身に行き渡らせる。
ガポン。卵を勢い良く打ち出したようなくぐもった音が空気を揺らした。眼球の高解像カメラが迫り来る砲弾を視認する。
何か使えるものはないかと手を振り乱す。あの脅威を見事に弾き返してこの人を救える、強力な武器が―――!!

【兵装感知 装備可能 迎撃可能 攻撃推奨】
【69式特殊主機関:出力制限緊急解除 限界出力稼働:許可  近衛ノ侍二栄光アレ】

指先が触れたと感じた刹那、柄巻きを握り締める。積み重ねてきた剣術の経験が「お前なら扱える」と背を押す。脳よりも先に脊髄が思考し、身体が別の生き物になったかのように跳ね上がる。
瞬きにも満たない須臾の時間、鬼人と私の視線が交差する。爆発的な速度で懐に侵すれば、隙だらけの胴が目の前に聳え立つ。一拍遅れて胸部の兵装がピクリと反応するが、今の私には遅すぎる。

「せいや―――ッ!!」

人外の速度で放った袈裟斬りが鬼人の胴体に食い込む。鬼人の胴体部は特に分厚い装甲で覆われている。しかし、隕鉄で鍛えられた刀身はまるで粘土を切り裂くような感触を私に伝えてきた。
わずか一秒で鬼人の身体を通り抜けた刀身が、凛と微かに振動する。まるで刀身にへばりついた血とオイルを嫌がっているかのようだ。驚くことに、この刀には意思が宿っているようにも思えた。
バチバチ、と紫電が走る。腹甲内部の主機関を破壊された鬼人が血とオイルを噴き出し、苦悶に蹌踉めく。

『ぁア―――があア゛ア゛―――お、オレ、モトのかラだに、戻してモラウんだ―――オれは―――
―――俺は、家族の元に帰りたいんだ―――泰子―――与太郎―――俺の、家族が待つ、家、に―――………』

そして、モノ言わぬ木偶となった兵士は死んだ。鈍重な音を立てて崩れた鬼人を静かに見下ろす。何も映さなくなった頭部の検知装置から一筋のオイルが滲みでた。鬼の目にも涙、という言葉が脳裏を過ぎる。

「……貴様もまた、護りたいものがあったんだな」

同じ国に仕える軍人に、そっと手を合わせる。
この鬼人はきっと誰かに誑かされた。「槍仁親王を殺せば元の身体に戻してやる」と嘯かれた。すでに理性が欠如したこの鬼人は、ほんの僅かな希望を利用されて暗殺に使われた。
憤怒の炎が燃え上がり、身体中の駆動系から高温の排熱となって噴出する。

「我が主君の御命を狙い、我が同胞の希望を弄んだ悪辣の輩―――断じて許すまじ。この戦の継続を望む高貴なる愚者ども、断じて許すまじ!!」
「……綾狩。それが、君の願いなのかい?」

包み込むような優しげな声に振り返る。土塗れになったお顔の槍仁殿下が、ニコリと穏やかに微笑む。私の全てを受け入れてくれるような、大きくて温かい微笑み。

「どうやら、僕は命を狙われる羽目になったらしい。軍部に知り合いだっていないこの僕を、主戦派の連中は心底邪魔に思っているらしい」
「それだけ、御身には影響力があるということです。貴方には、この戦争を止める力がある。少なくとも、誰かが踏むべき一歩を最初に踏める力がある。そして、貴方には無敵の盾がある」
「……それが、君の願いなら。愛する君が僕にそれを望むなら。僕は死力を尽くしてそれに応えよう」

ああ、この御方だ。
この御方以外に、私が仕えるべき主君はいない。ようやく理解した。私は、槍仁殿下に仕えるために生まれてきたのだ。今までの辛苦も痛みも、全てこの時の充足感のために必要不可欠な通過点に過ぎなかったのだ。
全身を貫く歓喜の震えを味わいながら、地に片膝を突いて深く頭を垂れる。

「ありがとうございます。これより綾狩は、槍仁親王殿下に身も心も捧げます。愛情も憎しみも、何もかもを捧げます。何時までも何処までも、貴方のお側に控えさせて下さい」
「ああ。ずっと僕と共にいてくれ。私たちが、この世界を変えるんだ」


皇紀2669年 |睦月《1月》
京都市西京区 弓之宮邸

ここに一対の主従が生まれた。この二人が後に世界全体の行く末を左右することになるとは、未だ誰も知らない。



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~ Comment ~

NoTitle 

ミリタリー、ロボット、ロマン、それは男の子として一度は胸熱されるジャンル。
いいよね、俺も考えたことあるわ。こんなロボットとかで硝煙撒き散らしたいなーって。
現代戦でロボットが主流になる時代はいつ来るのだろうか……。最近試作機みたいのができたのは知ってるけど、あれが旧ザク、もしくはボトムズ並みに進化する時代が来るかと思うと胸熱過ぎる……。

自衛隊も超かっけーよね! ルーントルパーズハマっちゃったよ! 専守防衛じゃ現代戦は戦えねぇ? 馬鹿言え、防衛ってのは攻撃しないって意味じゃないんだぜ? いやっほう、ミサイルは徹底防御だぁ!!

テスト、大丈夫ですか? 

よい作品でしたが…主さんの試験の結果が心配です。(-_-;)

追い詰められたときほど、関係ないアイディアが迸ってくる事があるんですよねぇ…

この作品、才媛故に命を狙われる令嬢とサイボーグの青年の組み合わせでもよいと思いますがTSに拘るのが主さんの業なのでしょうね。

昔見た時代劇で「不正をしている奉行所の同心を調べている」同心が容疑者の羽振りが良い同心を調べると「春絵」(当時のエロ漫画)を書いて売れっ子になっていての儲け、というのが判った。
画才があるのに何故エロ漫画を書くのかと問えば、曰く

「エロじゃないと書く気になれんのだ。」

……主さんもTSでないと書く気にならないのでしょうね。

私もネタを考えると「仮面ライダー」「武術」に拘ったモノを書いてしまいますから。

この作品も「小説家になろう」に投稿されますか?

連載を希望するのは大変でしょうからやめておきます。

それでは失礼します、試験が良い結果になることを祈っております。

胸熱……! 

かっこいい……!
それしかいえないw
よい作品をありがとうございます(土下寝)

やはりこういった作品はこう胸熱になります…!
ロボコップとかギャバンとかライダーとか←

あっ、もしテストとかに余裕あるのでしたらオススメの作品あるのですが…雨宮監督がデビュー作【未来忍者 慶雲機忍外伝】です。サイボーグ忍者です!(雨宮さんは牙狼を作った方です。牙狼いいよ牙狼。)

それでは、失礼いたします。

熱っ! 

やっぱり男の子はロボット好きだよね(断言!)
TSなのに胸熱っ!
とかすげぇです(笑)
美少女ロボットというと、ガンスリとか昔のガンパレードマーチを思い出しますが主さんの作品は全てを含みながら更に熱くなれるから大好きです。
とはいえ、まずは資格試験目指して頑張ってくださいませ~(^-^)/

NoTitle 

レトロな雰囲気がまたいいですね
旧日本軍の軍服とか間接とかからプシューと出る冷却ガスとかロマンの塊もっとみたいっす






バーサーカーは……まだかな……

返レス 

レスが遅れますた。最近、襲ってくる眠気が妙に激しい気がする……。ちゃんと眠れてないのかなあ。


>上条信者さん
ミリタリー、ロボット、そしてサムライソード!!男の子が胸に抱く熱いロマンですね!!ニコニコ動画で兵器にも転用できる乗用ロボットの動画を見ましたが、メチャクチャカッコ良かったですよね!ああいうパトレイバーみたいなロボットが大好きな僕としては、自衛隊で是非採用してほしいなあと思います。パフォーマンス用でもいいから……。

>隆之介さん
昨日、なろうさんに投稿しますた。投稿前に手直ししてたらまた半日使ってしまいました。後の半日は仕事で潰れました。必死に勉強しないと間に合いません……。テスト前になるとなぜか机の掃除を始めてしまう癖がありましたが、どうやら未だに健在のようです。駄目だ駄目だ!集中しないと!
その同心とはきっと心の友になれると思います。僕にとってTSっていうのは避けては通れぬ道なのです。もしかしたら、「TSを描かないと死ぬ病気」なのかも。でも、サイボーグ青年と宮家の令嬢って話もありですね。うわあ、なんかそっちの方が絶対一般ウケするし面白くなるし絵面もいい気がしてきたぞぉ。

>久遠さん
ありがとうございます!思惑通り、熱いストーリーに出来たのではないかと思います。こちらはまだ試作版で、色々な不備や描写不足などの欠点があります。感覚では85パーセントくらいの出来です。納得できるまで手直しものをなろうさんに持って行きましたが、100パーセントになっているかはちょっと自信無いです。もっと改善点がある気がするんですが……。
「未来忍者 慶雲機忍外伝」ですね。牙狼の原作者だというのなら、まず間違いなく面白いに違いないですね。試験が終わったら本屋さんに行ってみます!ありがとうございます!!
しかし、サイボーグ忍者か……。メタルギアソリッドにそんなのいた気がする……。

>名無しさん
血が滾るような、背筋が燃えるようにゾワゾワするような、自然に鋭い笑みを浮かべてしまうような、そんな熱い物語が描きたいです。性転換と熱血物語の融合。これが僕の目指す一つの目標です。
ガンスリはもちろん大好きですが、シリアス過ぎて鬱になるのが難点ですね。ピンチになったら気合で覆せるような物語の方が僕は好きです。機械の身体でも魂は本物なんだぜ―――!!って叫んで敵を吹き飛ばすようなド派手で暑苦しい物語を書けるようにもっともっと頑張ります!!

> さん
レトロと最新技術の融合って凄く良いと思うんです。あばら屋だらけの昭和の町並みで人形ロボット同士が戦闘しているような光景って一見するとチグハグに見えるんですが、なぜか合っているようにも見えるんです。何時かはこの物語にもそんなシーンを与えてみたいですね。
バーサーカーは……もうしばしお待ちを……(;´∀`)
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

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