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仕事場の休憩中に見直す用
美しい変化 伏線回 試作アイディア
龍彦
つい見惚れる ヒロインが惚れるだけある スラリと伸びた四肢と引き締まった体躯、精悍な若者の容貌、包容力のある瞳。
自分に驚く。いかんいかん。
楓を見なかったか
プリント片付けるだけなのに残った
龍彦待たせるのは珍しい
生徒会室にはいないはず念のため確かめに行く
苦しそうに蹲ってる
睨まれる
たまのような汗を額に浮かべてる。唇も顔色も真っ青。
弱みを見せたくない奴に見られた表情。睨んでくる目つきにいつもの迫力がない。
お前には関係ない。大きな声を出すなうるさい。
下っ腹を抑えてる。腹でも壊したか
「楓、ここか?」
生徒会室の扉の向こうから龍彦の声がした。龍彦に保健室まで運んでもらおうと声を上げかけた瞬間、ぐわっと視界の端から腕が伸びて鍵を施錠した。
ギョッと腕の主を振り返ると、射殺さんばかりの眼光にギロリと動きを止められる。
「お、おい!なんで締めるんだよ!」
「ごめんタッちゃん、今着替えてるの。ちょっと待っててくれる?」
こちらを睨む形相のまま、普段と同じ声を絞り出す。呼吸することすらつらそうなのに、口調だけはいつもの楓のままだ。
「着替えるって、今から帰るだけなのにか?」
「女の子には色々あるんだよ。それとも、私の着替えを見てくれるの?タッチャンならもちろん大歓迎だけど―――」
「わかった、そのへんで待ってる。早くしてくれよ」
「うん、ありがとう」
「何も言うな」
「で、でも、」
そんなに苦しそうなのに。なにかの病気なのか。原作の楓に病死ルートなんてなかったはずだ。
楓を苦しめている原因がわからずに狼狽える俺を見て、楓の目が丸くなる。
「……もしかして、お前まだなのか?」
「え? な、なにがだよ」
「いい。何でもない。とにかく、このことは龍彦には言うな」
楓が蹲ってたところ→赤い 血?
HALO!
処女の血を捧げよ!乙女の血を欲している!
「うわっ、お前いつからそこにいたんだ!?扉が開く音しなかったぞ!?」
「ふっふっふ、オラぁどこでぇおるし、どこにもおらんべ」
黒魔術崇拝という変な設定がある。それは、今はなき兄と会いたいがための行為なのだが、中身が中身なだけに兄のことはあまり気にしてないのかもしれない。
My son! わが子よ! → リンジーの方が一センチ背が高い。 ガキンチョという意味もある。そっちの意味。
サタン様を讃えよう! バーカ その時ばかりはションボリと肩を落とす。
処女の血を捧げよ!乙女の血を欲している!
本編と、後日談の、間のお話。
頭が割れるように痛い。
身体が裏返りそうな吐き気で息ができない。
全身の関節がギリギリと悲鳴を上げてる。
下っ腹で、それらの痛みを合わせて一千倍にしたような鈍痛がじくじくと私を蝕んでる。まるでお腹に腕を突っ込まれてグチャグチャにひっかき回されてるみたい。爪を立ててガリガリと内臓を抉られる激痛に視界が明滅する。
「――――ぇぅ――――」
ついに貧血まで襲ってきた。堪えかねてグラリと蹌踉めく。背中から壁にぶち当たってそのままズルズルと尻餅をつく。それっきり、立ち上がれない。脚に命令を送っても下腹部の痛みが阻害して動いてくれない。腰から下の感覚が痛みしかない。生徒会が終わった後だったのが唯一の救いだ。こんな姿、誰にも見せられない。特に|アイツら《・・・・》には、絶対に弱みを見せられない。
「くすり、のまなきゃ……」
ドラッグストアで買った薬だから気休めにしかならないけど、飲まないよりマシだ。机の上の鞄に手を伸ばす。でも、届かない。朦朧とする視界で指先がフラフラと揺れるだけだ。鞄までは一メートルもないのに、下っ腹に鉛が詰められてるみたいに一歩も進めない。腰が砕けてしまって這いずることも出来ない。
「こんなことなら、婦人科、サボらないで行けばよかった……」
そういえば、だいぶ前にお医者さんからヨガとか漢方とか薦めてもらってたっけ。今さら後悔しても遅いけど。だけど、ようやく|あの人《・・・》に気持ちを伝えることができたんだ。あの人から気持ちを伝えてもらえたんだ。なるべく一緒にいたかったし、そのことに後悔はしていない。
でも、こんなに鋭い痛みは初めてだ。いつも|重かった《・・・・》けど、今日は特にひどい。車に撥ねられて死んだ|あの時《・・・》の方が一瞬だっただけずっとマシだ。あの人と一緒にいる時はこんな痛みなんて頭の隅に追いやれるのに、離れて隙が生まれてしまったらもうダメ。あの人と離れてるという不安に付け込まれて、女の痛みが津波のように襲いかかってくる。
ボン、ボン、ボン、
大きな置き時計が、下校時間になって久しいことをやかましく告げる。
しまった、もう生徒会が終わって30分も過ぎてる。早く行かないと、あの人を心配させちゃう。きっとあの人は不思議に思って私を探してる。待たせちゃって、嫌われてしまったら、私は生きていけない。
「―――ッ!、ぉえ、うッぷ、ぐ、ふギッ、」
立ち上がろうと腹筋に力を入れる度に強烈な嘔吐感が沸き上がる。ボディブローのような鈍痛が骨を軋ませる。血液が下っ腹の奥にある臓器に集中して頭からサアっと血が引いていく。
耳鳴りがする。指先が寒い。全身の痙攣が止まらない。胸が苦しい。気持ちが悪い。涙が止まらない。
神さま、これは罰ですか? 私のような大嘘つきが心から幸せになろうとするのは間違っていますか? ちゃんと言います。このまま秘密を黙ってるつもりはありません。いつか、私に勇気が生まれたら、あの人に全てを打ち明けます。だけど、今はまだ言えないんです。受け入れてもらえるかわからないから。もっとあの人と親しくなって、深く愛しあって、邪魔者どもを追い出して、私を永遠に離さないでくれると思えたなら、その時に必ず伝えます。その時なら、きっと信じてもらえると思うんです。嫌いにならないでくれると思うんです。
涙で濡れた視界に生徒会室の扉が映る。その扉のガラス越しに、ボンヤリと人影が浮かんでいた。あの人を思うあまり幻覚まで見え始めたらしい。……幻覚なら、ワガママ言ってもいいよね。
「―――っちゃん、|タッちゃん《・・・・・》、痛いよ、痛いよ、寂しいよ、傍にいてよぉ……」
あの人―――タツヒコには、苦しんでる姿なんて絶対に見せられない。タツヒコを心配させたくない。タツヒコの負担にはなりたくない。私はメインヒロインなんだ。純真で、天真爛漫で、子犬みたいに主人公を追いかける幼馴染の女の子なんだ。主人公に気遣われるようなイベントなんて存在しない。主人公を甲斐甲斐しく世話するキャラクターでなければならないんだ。だから、こんなところで弱々しく蹲ってたらいけないんだ。
「でも、やっぱり痛いよ……」
痛い。痛い。痛い。
この痛みは仕方のない痛み。タツヒコと一緒になるためには堪えないといけない痛み。あの人から宝物を授けてもらうためには必要な痛み。それはわかってる。だからこそ、この痛みをタツヒコと一緒に受け止めたい。傍にいて、お腹に手を添えながら「がんばれ」って言ってもらいたい。その手の平の温もりだけで私はこの苦しみを跳ね除けられるのに。
「助けて、来ないで、傍にいて、見ないで、私に触れて、近寄らないで、」
脳みそにミキサーを突っ込まれたみたいに考えがまとまらない。自分が何を呟いてるのかもわからない。意識が遠のいてきた。
あの男が真に万能であるというのなら、なぜ理不尽な死を迎える子羊が存在するのか。
あの父が真に無限の慈愛を湛えているというのなら、なぜ己の創造物の涙から目を逸らすのか。
オレ様を“堕落に誘うヘビ”だの“不埒な反逆者”だのと好き勝手に罵って地の底まで蹴り落としておいて、いざ自分は何をした? 雲の上で偉ぶっているだけで自分は何もしやしない。土くれから創った木偶の坊どもに戯れで命を吹きこんでおきながら、さあ重い腰を上げたと思ったら躊躇いもなく殺しまくる。
オレ様を疑うんなら、有名なあの本を読んでみろ。旧約だか新約だか、いろいろある|あの本《・・・》を。興味を持って数えてみたら、オレ様が手にかけた子羊は10人、それに比べてアイツが手にかけた数はざっと3000万人以上だった。積み木のお城を壊すのと同じだ。家族だろうが街だろうが国だろうが、気に入らなけりゃ指先一つでぶっ壊しちまう。自分を仰々しい名前で呼ばせて崇めさせて悦に浸ってるくせに、当の本人は我慢弱くて飽きっぽくて、何より無能だ。それは、かつて一番近くでアイツを見ていたオレ様が一番よくわかってる。
アイツにとっちゃ、世界はただの|お遊び《ゲーム》に過ぎない。罪や罰を犯せるように創ったのはテメェのくせに、後からそれをドヤ顔で責め立てて絶対者の愉悦に興じている。好きな時に好きなように弄って、行き詰まったらさっさとリセットボタン。どっちが無慈悲なんだか分かりゃしねえ。|クソ食らえ《Fuck you》だ。
だから、オレ様は|この世界を《・・・・・》|創った《・・・》。アイツが自分のゲームから蹴落とした不遇な子羊どもを、オレ様の|世 界《ゲーム》で幸せにするために。既存のゲームの世界をそのまま流用したのは、そうした方が労力が少なくて済むという以上にアイツへの当て付けの意味もある。
あの男が出来なかったことを俺が実現してやる。あの父が諦めて手放した土人形どもをオレ様が幸せにしてやる。それを見せつけて、余裕ぶっこいた支配者面を怒りで真っ赤に膨らませてやる。その滑稽な様子を想像するだけで笑いが止まらない。
……という計画だというのに、木偶どもはまだ何か不満らしい。せっかく、生前によくプレイしたエロゲーの世界のキャラクターとして命を吹き込んでやったというのに、何が気に入らないのやら。生前のことでまだ葛藤があるらしい。6000年近く見てきたが、原材料が土で出来ている不思議生物のことは未だによくわからない。男をヒロインに憑依させたのが悪かったのか? だが考えてもみろ。|主人公《タツヒコ》が11人もいるというのはさすがに不自然だろ。モブキャラにするなんてのは論外だし、これが最善だったんだ。
しかしこのまま放っておいても解決はしなさそうだ。特にメインヒロインは重症だ。ようやく主人公と心を通わせて歪みがなくなったと思ったのに、まだ何か溜め込んでやがる。仕方がないから、高みの見物を決め込むのをやめてオレもキャラクターの一人に憑依して木偶の坊どもを近くで見てやることにした。
ああ、くそ。そういう言ってたら、また何やら面倒なことになってきたぞ。手のかかる奴らだぜ、まったく。
「リンジー、ボーっとしちゃってどうしたッスか?」
「Nothing at all. Never mind.何でもないべ」
「ふーん。あ、ところでずっと聞きたかったんスけど、リンジーの“レッドスカイ”ってセカンドネーム、カッコイイッスよね。意味とかあるんスか?」
「“|明けの明星《Lucifer》”」
「るし……ふぇ……? ごめん、よくわかんなかったッス」
これだから土人形は困る。
生徒会を終えて友人と談笑すること一時間。女の子同士の意味のない長話にも若干の楽しさを感じてきた自分に複雑な思いを感じながら帰宅の途についていると、見知った男子生徒の大きな背中を見付けた。その様子に何か違和感を感じた俺は、いつもの様にイタズラ猫のような後輩を演じて話しかける。
「これはこれはタツヒコ先輩、どうしたんですかにゃ? キョロキョロしてて不審者みたいですよん」
「あ、ああ、天音か……。いや、ちょっと、な」
「……?」
はて、何やらやはり様子がおかしい。いつもなら「誰が不審者だ!」と声を荒げるだろうに、しきりに辺りを見回すばかりでその余裕はないらしい。ますます違和感が募って首を傾げると、タツヒコから俺に話しかけてきた。
「なあ、生徒会はもう終わったんだよな?」
「ええ、とっくに終わってみんにゃ帰りましたけど、それがにゃにか?」
「そうだよな。さっき夕緋会長も帰ってたみたいだし、生徒会じゃないよな。ったく、|あのバカ《・・・・》はどこに行ったんだ……?」
ああ、そうか。
違和感の正体に気がついて、俺はハッと目を開いた。|楓が足りない《・・・・・・》んだ。いつもタツヒコの隣に引っ付いているはずの楓の姿が、今はない。そのことにタツヒコも困惑を感じているんだろう。珍しく狼狽して心当たりがある場所を探しているらしい。落ち着かない表情でため息をつくタツヒコの横顔に、ゾワリとした寒気を感じて息を呑む。アレだけタツヒコを愛している楓が、コイツが不安に思うほど長く離れるなんて想像もできない。立ち塞がる障害があれば平気で殺してしまいそうな楓が何の断りもなく姿を見せないなんて、ありえない。
“虫の知らせ”よりももっと確信に近い予感―――“女の勘”というやつが首をもたげて警鐘を鳴らし始める。
「―――天音も、もう一度生徒会室に行ってみます。朝香先輩を見つけたら、タツヒコ先輩が探してましたよって伝えてあげますにゃ」
「いいのか? 今から帰るとこだったんだろ?」
「いいんですよん。その分の見返りは後でたっぷり貰いますから」
「ああ、わかってる。飯でも奢るよ。じゃあ、俺はこっちをもう少し探してみる。生徒会室の方は頼んだ」
「お任せあれですにゃ」
楓が倒れてた。
「――――え?」
頭が真っ白になった。
指先から心臓の鼓動まで石のように固まった。
たしか、タツヒコが楓を探してて、「天音も見かけたら教えてくれ」と言われて、
楓がタツヒコの傍から離れてることがやけに気になって、
まさかまだ生徒会室にいるわけないよなと思いながら部屋の扉を開けて、
そうしたら、
そうしたら、
楓が部屋の隅に蹲ってピクリとも動かなくなっていて―――
「……嘘だろ?」
まさか、そんな、冗談であってくれ。
ここで楓が倒れるなんて、原作のゲームイベントにはなかったはずだ。ほんの一ヶ月前に、タツヒコに告白して、ようやく自分を偽ることをやめて、両思いになって、幸せそうに笑うようになったのに。その矢先にゲームオーバーだなんて絶対におかしい。理不尽にも程がある。
……もしかして、原作と違う行動を取ったら、その反動が俺たちに返ってくるのか? 世界そのものによる修正を受けて、最終的には死―――
「なに考えてんだ俺のバカタレ!」
最悪の展開が頭を過ぎって、俺は思わず自分の頬を叩いた。そんなことはあってはならない。楓は報われなくちゃならない、幸せにならなくちゃいけないんだ。
グルグルと混乱する脳みそを放って楓に駆け寄る。肩がわずかに上下してるから息はしてるみたいだ。俯く顔を覗きこんでみると、真っ青な顔色で目を瞑っていた。瞼が時々ピクピクと動いているから死んではない。とりあえずそのことに安堵してホッと息をつく。
もう一度楓の表情を覗ってみる。額には脂汗が滲んで襟元をグッショリと濡らしている。息をするだけで精一杯というようなヒュウヒュウという浅い呼吸は如何にも苦しげで、異常な状態であることは間違いない。
「か、楓!? どうしたんだよ、どこか痛むのか!?」
「――――………」
ピクリと眉が反応するが、言葉は出てこなかった。だけど、下っ腹を抑えつけている様子からこうなっている原因は腹部の痛みらしいというのは予想できた。自分の腹を押し潰さんばかりに両手で抑えつける姿は、まるで必死に出血を止めようとしているようだ。
「痛むのは腹なんだな? こんなになるなんて、一体なにを拾い食いしたんだよバカヤロウ!」
またもや眉がピクリと動いた。今度はかなり不機嫌そうに眉根が顰められる。図星だったのかもしれない。
龍彦
つい見惚れる ヒロインが惚れるだけある スラリと伸びた四肢と引き締まった体躯、精悍な若者の容貌、包容力のある瞳。
自分に驚く。いかんいかん。
楓を見なかったか
プリント片付けるだけなのに残った
龍彦待たせるのは珍しい
生徒会室にはいないはず念のため確かめに行く
苦しそうに蹲ってる
睨まれる
たまのような汗を額に浮かべてる。唇も顔色も真っ青。
弱みを見せたくない奴に見られた表情。睨んでくる目つきにいつもの迫力がない。
お前には関係ない。大きな声を出すなうるさい。
下っ腹を抑えてる。腹でも壊したか
「楓、ここか?」
生徒会室の扉の向こうから龍彦の声がした。龍彦に保健室まで運んでもらおうと声を上げかけた瞬間、ぐわっと視界の端から腕が伸びて鍵を施錠した。
ギョッと腕の主を振り返ると、射殺さんばかりの眼光にギロリと動きを止められる。
「お、おい!なんで締めるんだよ!」
「ごめんタッちゃん、今着替えてるの。ちょっと待っててくれる?」
こちらを睨む形相のまま、普段と同じ声を絞り出す。呼吸することすらつらそうなのに、口調だけはいつもの楓のままだ。
「着替えるって、今から帰るだけなのにか?」
「女の子には色々あるんだよ。それとも、私の着替えを見てくれるの?タッチャンならもちろん大歓迎だけど―――」
「わかった、そのへんで待ってる。早くしてくれよ」
「うん、ありがとう」
「何も言うな」
「で、でも、」
そんなに苦しそうなのに。なにかの病気なのか。原作の楓に病死ルートなんてなかったはずだ。
楓を苦しめている原因がわからずに狼狽える俺を見て、楓の目が丸くなる。
「……もしかして、お前まだなのか?」
「え? な、なにがだよ」
「いい。何でもない。とにかく、このことは龍彦には言うな」
楓が蹲ってたところ→赤い 血?
HALO!
処女の血を捧げよ!乙女の血を欲している!
「うわっ、お前いつからそこにいたんだ!?扉が開く音しなかったぞ!?」
「ふっふっふ、オラぁどこでぇおるし、どこにもおらんべ」
黒魔術崇拝という変な設定がある。それは、今はなき兄と会いたいがための行為なのだが、中身が中身なだけに兄のことはあまり気にしてないのかもしれない。
My son! わが子よ! → リンジーの方が一センチ背が高い。 ガキンチョという意味もある。そっちの意味。
サタン様を讃えよう! バーカ その時ばかりはションボリと肩を落とす。
処女の血を捧げよ!乙女の血を欲している!
本編と、後日談の、間のお話。
頭が割れるように痛い。
身体が裏返りそうな吐き気で息ができない。
全身の関節がギリギリと悲鳴を上げてる。
下っ腹で、それらの痛みを合わせて一千倍にしたような鈍痛がじくじくと私を蝕んでる。まるでお腹に腕を突っ込まれてグチャグチャにひっかき回されてるみたい。爪を立ててガリガリと内臓を抉られる激痛に視界が明滅する。
「――――ぇぅ――――」
ついに貧血まで襲ってきた。堪えかねてグラリと蹌踉めく。背中から壁にぶち当たってそのままズルズルと尻餅をつく。それっきり、立ち上がれない。脚に命令を送っても下腹部の痛みが阻害して動いてくれない。腰から下の感覚が痛みしかない。生徒会が終わった後だったのが唯一の救いだ。こんな姿、誰にも見せられない。特に|アイツら《・・・・》には、絶対に弱みを見せられない。
「くすり、のまなきゃ……」
ドラッグストアで買った薬だから気休めにしかならないけど、飲まないよりマシだ。机の上の鞄に手を伸ばす。でも、届かない。朦朧とする視界で指先がフラフラと揺れるだけだ。鞄までは一メートルもないのに、下っ腹に鉛が詰められてるみたいに一歩も進めない。腰が砕けてしまって這いずることも出来ない。
「こんなことなら、婦人科、サボらないで行けばよかった……」
そういえば、だいぶ前にお医者さんからヨガとか漢方とか薦めてもらってたっけ。今さら後悔しても遅いけど。だけど、ようやく|あの人《・・・》に気持ちを伝えることができたんだ。あの人から気持ちを伝えてもらえたんだ。なるべく一緒にいたかったし、そのことに後悔はしていない。
でも、こんなに鋭い痛みは初めてだ。いつも|重かった《・・・・》けど、今日は特にひどい。車に撥ねられて死んだ|あの時《・・・》の方が一瞬だっただけずっとマシだ。あの人と一緒にいる時はこんな痛みなんて頭の隅に追いやれるのに、離れて隙が生まれてしまったらもうダメ。あの人と離れてるという不安に付け込まれて、女の痛みが津波のように襲いかかってくる。
ボン、ボン、ボン、
大きな置き時計が、下校時間になって久しいことをやかましく告げる。
しまった、もう生徒会が終わって30分も過ぎてる。早く行かないと、あの人を心配させちゃう。きっとあの人は不思議に思って私を探してる。待たせちゃって、嫌われてしまったら、私は生きていけない。
「―――ッ!、ぉえ、うッぷ、ぐ、ふギッ、」
立ち上がろうと腹筋に力を入れる度に強烈な嘔吐感が沸き上がる。ボディブローのような鈍痛が骨を軋ませる。血液が下っ腹の奥にある臓器に集中して頭からサアっと血が引いていく。
耳鳴りがする。指先が寒い。全身の痙攣が止まらない。胸が苦しい。気持ちが悪い。涙が止まらない。
神さま、これは罰ですか? 私のような大嘘つきが心から幸せになろうとするのは間違っていますか? ちゃんと言います。このまま秘密を黙ってるつもりはありません。いつか、私に勇気が生まれたら、あの人に全てを打ち明けます。だけど、今はまだ言えないんです。受け入れてもらえるかわからないから。もっとあの人と親しくなって、深く愛しあって、邪魔者どもを追い出して、私を永遠に離さないでくれると思えたなら、その時に必ず伝えます。その時なら、きっと信じてもらえると思うんです。嫌いにならないでくれると思うんです。
涙で濡れた視界に生徒会室の扉が映る。その扉のガラス越しに、ボンヤリと人影が浮かんでいた。あの人を思うあまり幻覚まで見え始めたらしい。……幻覚なら、ワガママ言ってもいいよね。
「―――っちゃん、|タッちゃん《・・・・・》、痛いよ、痛いよ、寂しいよ、傍にいてよぉ……」
あの人―――タツヒコには、苦しんでる姿なんて絶対に見せられない。タツヒコを心配させたくない。タツヒコの負担にはなりたくない。私はメインヒロインなんだ。純真で、天真爛漫で、子犬みたいに主人公を追いかける幼馴染の女の子なんだ。主人公に気遣われるようなイベントなんて存在しない。主人公を甲斐甲斐しく世話するキャラクターでなければならないんだ。だから、こんなところで弱々しく蹲ってたらいけないんだ。
「でも、やっぱり痛いよ……」
痛い。痛い。痛い。
この痛みは仕方のない痛み。タツヒコと一緒になるためには堪えないといけない痛み。あの人から宝物を授けてもらうためには必要な痛み。それはわかってる。だからこそ、この痛みをタツヒコと一緒に受け止めたい。傍にいて、お腹に手を添えながら「がんばれ」って言ってもらいたい。その手の平の温もりだけで私はこの苦しみを跳ね除けられるのに。
「助けて、来ないで、傍にいて、見ないで、私に触れて、近寄らないで、」
脳みそにミキサーを突っ込まれたみたいに考えがまとまらない。自分が何を呟いてるのかもわからない。意識が遠のいてきた。
あの男が真に万能であるというのなら、なぜ理不尽な死を迎える子羊が存在するのか。
あの父が真に無限の慈愛を湛えているというのなら、なぜ己の創造物の涙から目を逸らすのか。
オレ様を“堕落に誘うヘビ”だの“不埒な反逆者”だのと好き勝手に罵って地の底まで蹴り落としておいて、いざ自分は何をした? 雲の上で偉ぶっているだけで自分は何もしやしない。土くれから創った木偶の坊どもに戯れで命を吹きこんでおきながら、さあ重い腰を上げたと思ったら躊躇いもなく殺しまくる。
オレ様を疑うんなら、有名なあの本を読んでみろ。旧約だか新約だか、いろいろある|あの本《・・・》を。興味を持って数えてみたら、オレ様が手にかけた子羊は10人、それに比べてアイツが手にかけた数はざっと3000万人以上だった。積み木のお城を壊すのと同じだ。家族だろうが街だろうが国だろうが、気に入らなけりゃ指先一つでぶっ壊しちまう。自分を仰々しい名前で呼ばせて崇めさせて悦に浸ってるくせに、当の本人は我慢弱くて飽きっぽくて、何より無能だ。それは、かつて一番近くでアイツを見ていたオレ様が一番よくわかってる。
アイツにとっちゃ、世界はただの|お遊び《ゲーム》に過ぎない。罪や罰を犯せるように創ったのはテメェのくせに、後からそれをドヤ顔で責め立てて絶対者の愉悦に興じている。好きな時に好きなように弄って、行き詰まったらさっさとリセットボタン。どっちが無慈悲なんだか分かりゃしねえ。|クソ食らえ《Fuck you》だ。
だから、オレ様は|この世界を《・・・・・》|創った《・・・》。アイツが自分のゲームから蹴落とした不遇な子羊どもを、オレ様の|世 界《ゲーム》で幸せにするために。既存のゲームの世界をそのまま流用したのは、そうした方が労力が少なくて済むという以上にアイツへの当て付けの意味もある。
あの男が出来なかったことを俺が実現してやる。あの父が諦めて手放した土人形どもをオレ様が幸せにしてやる。それを見せつけて、余裕ぶっこいた支配者面を怒りで真っ赤に膨らませてやる。その滑稽な様子を想像するだけで笑いが止まらない。
……という計画だというのに、木偶どもはまだ何か不満らしい。せっかく、生前によくプレイしたエロゲーの世界のキャラクターとして命を吹き込んでやったというのに、何が気に入らないのやら。生前のことでまだ葛藤があるらしい。6000年近く見てきたが、原材料が土で出来ている不思議生物のことは未だによくわからない。男をヒロインに憑依させたのが悪かったのか? だが考えてもみろ。|主人公《タツヒコ》が11人もいるというのはさすがに不自然だろ。モブキャラにするなんてのは論外だし、これが最善だったんだ。
しかしこのまま放っておいても解決はしなさそうだ。特にメインヒロインは重症だ。ようやく主人公と心を通わせて歪みがなくなったと思ったのに、まだ何か溜め込んでやがる。仕方がないから、高みの見物を決め込むのをやめてオレもキャラクターの一人に憑依して木偶の坊どもを近くで見てやることにした。
ああ、くそ。そういう言ってたら、また何やら面倒なことになってきたぞ。手のかかる奴らだぜ、まったく。
「リンジー、ボーっとしちゃってどうしたッスか?」
「Nothing at all. Never mind.何でもないべ」
「ふーん。あ、ところでずっと聞きたかったんスけど、リンジーの“レッドスカイ”ってセカンドネーム、カッコイイッスよね。意味とかあるんスか?」
「“|明けの明星《Lucifer》”」
「るし……ふぇ……? ごめん、よくわかんなかったッス」
これだから土人形は困る。
生徒会を終えて友人と談笑すること一時間。女の子同士の意味のない長話にも若干の楽しさを感じてきた自分に複雑な思いを感じながら帰宅の途についていると、見知った男子生徒の大きな背中を見付けた。その様子に何か違和感を感じた俺は、いつもの様にイタズラ猫のような後輩を演じて話しかける。
「これはこれはタツヒコ先輩、どうしたんですかにゃ? キョロキョロしてて不審者みたいですよん」
「あ、ああ、天音か……。いや、ちょっと、な」
「……?」
はて、何やらやはり様子がおかしい。いつもなら「誰が不審者だ!」と声を荒げるだろうに、しきりに辺りを見回すばかりでその余裕はないらしい。ますます違和感が募って首を傾げると、タツヒコから俺に話しかけてきた。
「なあ、生徒会はもう終わったんだよな?」
「ええ、とっくに終わってみんにゃ帰りましたけど、それがにゃにか?」
「そうだよな。さっき夕緋会長も帰ってたみたいだし、生徒会じゃないよな。ったく、|あのバカ《・・・・》はどこに行ったんだ……?」
ああ、そうか。
違和感の正体に気がついて、俺はハッと目を開いた。|楓が足りない《・・・・・・》んだ。いつもタツヒコの隣に引っ付いているはずの楓の姿が、今はない。そのことにタツヒコも困惑を感じているんだろう。珍しく狼狽して心当たりがある場所を探しているらしい。落ち着かない表情でため息をつくタツヒコの横顔に、ゾワリとした寒気を感じて息を呑む。アレだけタツヒコを愛している楓が、コイツが不安に思うほど長く離れるなんて想像もできない。立ち塞がる障害があれば平気で殺してしまいそうな楓が何の断りもなく姿を見せないなんて、ありえない。
“虫の知らせ”よりももっと確信に近い予感―――“女の勘”というやつが首をもたげて警鐘を鳴らし始める。
「―――天音も、もう一度生徒会室に行ってみます。朝香先輩を見つけたら、タツヒコ先輩が探してましたよって伝えてあげますにゃ」
「いいのか? 今から帰るとこだったんだろ?」
「いいんですよん。その分の見返りは後でたっぷり貰いますから」
「ああ、わかってる。飯でも奢るよ。じゃあ、俺はこっちをもう少し探してみる。生徒会室の方は頼んだ」
「お任せあれですにゃ」
楓が倒れてた。
「――――え?」
頭が真っ白になった。
指先から心臓の鼓動まで石のように固まった。
たしか、タツヒコが楓を探してて、「天音も見かけたら教えてくれ」と言われて、
楓がタツヒコの傍から離れてることがやけに気になって、
まさかまだ生徒会室にいるわけないよなと思いながら部屋の扉を開けて、
そうしたら、
そうしたら、
楓が部屋の隅に蹲ってピクリとも動かなくなっていて―――
「……嘘だろ?」
まさか、そんな、冗談であってくれ。
ここで楓が倒れるなんて、原作のゲームイベントにはなかったはずだ。ほんの一ヶ月前に、タツヒコに告白して、ようやく自分を偽ることをやめて、両思いになって、幸せそうに笑うようになったのに。その矢先にゲームオーバーだなんて絶対におかしい。理不尽にも程がある。
……もしかして、原作と違う行動を取ったら、その反動が俺たちに返ってくるのか? 世界そのものによる修正を受けて、最終的には死―――
「なに考えてんだ俺のバカタレ!」
最悪の展開が頭を過ぎって、俺は思わず自分の頬を叩いた。そんなことはあってはならない。楓は報われなくちゃならない、幸せにならなくちゃいけないんだ。
グルグルと混乱する脳みそを放って楓に駆け寄る。肩がわずかに上下してるから息はしてるみたいだ。俯く顔を覗きこんでみると、真っ青な顔色で目を瞑っていた。瞼が時々ピクピクと動いているから死んではない。とりあえずそのことに安堵してホッと息をつく。
もう一度楓の表情を覗ってみる。額には脂汗が滲んで襟元をグッショリと濡らしている。息をするだけで精一杯というようなヒュウヒュウという浅い呼吸は如何にも苦しげで、異常な状態であることは間違いない。
「か、楓!? どうしたんだよ、どこか痛むのか!?」
「――――………」
ピクリと眉が反応するが、言葉は出てこなかった。だけど、下っ腹を抑えつけている様子からこうなっている原因は腹部の痛みらしいというのは予想できた。自分の腹を押し潰さんばかりに両手で抑えつける姿は、まるで必死に出血を止めようとしているようだ。
「痛むのは腹なんだな? こんなになるなんて、一体なにを拾い食いしたんだよバカヤロウ!」
またもや眉がピクリと動いた。今度はかなり不機嫌そうに眉根が顰められる。図星だったのかもしれない。
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ブリジットマジ天使

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TS

もくじ
映画

~ Comment ~
NoTitle
>お腹が痛い楓さん
いや、これもうあれっすよね、おめでとうございますというか御馳走様ですというか。
>サタン様マジサタン様
サタン様の神様ディスってるのが小気味良いですね。
人間も進歩してきてますが、神様からしたら地球アボーンさせて終わりな話なんですかねえ。しかし、見上げてばかりの人間も、いつか神に矛向けて“今までお世話になりました”って言う日が来るんでしょうか。
サタン様も、その時ちょっとだけpgrして貰えるといいですね。
いや、これもうあれっすよね、おめでとうございますというか御馳走様ですというか。
>サタン様マジサタン様
サタン様の神様ディスってるのが小気味良いですね。
人間も進歩してきてますが、神様からしたら地球アボーンさせて終わりな話なんですかねえ。しかし、見上げてばかりの人間も、いつか神に矛向けて“今までお世話になりました”って言う日が来るんでしょうか。
サタン様も、その時ちょっとだけpgrして貰えるといいですね。
- #1330 enkid
- URL
- 2013.08/15 13:22
- ▲EntryTop
その辛さ毎回来るんだぜ…?
マジで酷い時は寝込むんだ…『来た』と自覚した途端酷くなる!これ読んでわかる人は納得する話ですネ☆
- #1331 件
- URL
- 2013.08/15 16:16
- ▲EntryTop
NoTitle
リンジーーーーーーーー!!!
久しぶりの美しい~ありがとうございます!!
リンジーはてっきり天使的なものだと予想してたのに悪魔だとは…
美しい~のみんなには幸せになってほしいです…
そして生徒会長様の新たな1面もww
みんなかわいいなぁ本当に
久しぶりの美しい~ありがとうございます!!
リンジーはてっきり天使的なものだと予想してたのに悪魔だとは…
美しい~のみんなには幸せになってほしいです…
そして生徒会長様の新たな1面もww
みんなかわいいなぁ本当に
- #1332 ナコト
- URL
- 2013.08/15 22:43
- ▲EntryTop
NoTitle
こんなポツポツとしたアイディア記事にもコメント頂けて感謝です(´;ω;`)
>隆之介さん
男にはわからない、命を授かるための苦しみというやつですね。それをどうやってリアルに描けるかが肝だと思ってます。でもネットで体験談を調べるたびに「ひいい」ってなります。男に生まれてちょっと安心。僕はきっと堪えられないです。
パシフィック・リム、ちょこちょこと突っ込みどころはありそうですが、それを上回る迫力と興奮でしたね。鑑賞前の不安を洗いざらいふっ飛ばしてくれました。僕はなんとかして続編を作って欲しいなと思ったりしてます。もっとイエーガーたちの活躍を見たいです…!
>enkidさん
痛みに必死に堪えて這い進もうとするキャラクターって、見てても書いてても好きです。特にそれが女の子だともっと好きです。サドではないはずなんですが。今回は女の子故の痛みという初めての描写なので色々と悩んでます。うむむ。女性が読んでも「わかるわー」ってなるような描写に近づけたいのですが、さすがに無理ですかねえ。
僕の中のサタン様は、神さまに比べてすごく人間臭いです。「ケッ」と捻くれた態度を取りながらもなんだかんだで助けてくれます。そういう憎めないキャラが好きなもので。いつか、人間が神の領域にまで近づいて、宇宙の運命だって覆せるような存在になった時、どこかの宇宙の片隅で「いいぞもっとやれ!」と煽ってくれるかもしれないですね。そういうキャラ大好きです。
>件さん
夏コミ、お疲れ様でした!サユのスケブの話、とてもとても嬉しかったです!!ありがとうございました!!
女性の体験談は参考になると同時に、男の僕がそれを描写することにちょっと引け目を感じます。ネタにしていいものなのかどうか、悩むこともあります。生理ネタはそれで実際に苦しんでいる人が大勢いると思うと何やら負い目を感じてしまって……。考え過ぎなのでしょうけど(;´∀`)
>ナコトさん
ナコトさん!お久しぶりです!夏コミ、お疲れ様でした!一年に一回のオタクによるオタクのための聖なるお祭り、楽しめましたでしょうか!?
「リンジーだけ前世の話がない」「楓にはまだ悩みがある」という伏線を補強したかったので、伏線回を急遽製作することにしました。リンジーは悪魔なのですが、元天子のリーダーで現悪魔のリーダーということで、世話焼きというか、放っておけない性格をしているということにしています。みんなを幸せにするために、リンジーも頑張ってくれることでしょう。もっとそれぞれの可愛さを際立たせられるように、頑張ります!!頂いた美麗イラストに報いるためにも、精進しなくては!!
>隆之介さん
男にはわからない、命を授かるための苦しみというやつですね。それをどうやってリアルに描けるかが肝だと思ってます。でもネットで体験談を調べるたびに「ひいい」ってなります。男に生まれてちょっと安心。僕はきっと堪えられないです。
パシフィック・リム、ちょこちょこと突っ込みどころはありそうですが、それを上回る迫力と興奮でしたね。鑑賞前の不安を洗いざらいふっ飛ばしてくれました。僕はなんとかして続編を作って欲しいなと思ったりしてます。もっとイエーガーたちの活躍を見たいです…!
>enkidさん
痛みに必死に堪えて這い進もうとするキャラクターって、見てても書いてても好きです。特にそれが女の子だともっと好きです。サドではないはずなんですが。今回は女の子故の痛みという初めての描写なので色々と悩んでます。うむむ。女性が読んでも「わかるわー」ってなるような描写に近づけたいのですが、さすがに無理ですかねえ。
僕の中のサタン様は、神さまに比べてすごく人間臭いです。「ケッ」と捻くれた態度を取りながらもなんだかんだで助けてくれます。そういう憎めないキャラが好きなもので。いつか、人間が神の領域にまで近づいて、宇宙の運命だって覆せるような存在になった時、どこかの宇宙の片隅で「いいぞもっとやれ!」と煽ってくれるかもしれないですね。そういうキャラ大好きです。
>件さん
夏コミ、お疲れ様でした!サユのスケブの話、とてもとても嬉しかったです!!ありがとうございました!!
女性の体験談は参考になると同時に、男の僕がそれを描写することにちょっと引け目を感じます。ネタにしていいものなのかどうか、悩むこともあります。生理ネタはそれで実際に苦しんでいる人が大勢いると思うと何やら負い目を感じてしまって……。考え過ぎなのでしょうけど(;´∀`)
>ナコトさん
ナコトさん!お久しぶりです!夏コミ、お疲れ様でした!一年に一回のオタクによるオタクのための聖なるお祭り、楽しめましたでしょうか!?
「リンジーだけ前世の話がない」「楓にはまだ悩みがある」という伏線を補強したかったので、伏線回を急遽製作することにしました。リンジーは悪魔なのですが、元天子のリーダーで現悪魔のリーダーということで、世話焼きというか、放っておけない性格をしているということにしています。みんなを幸せにするために、リンジーも頑張ってくれることでしょう。もっとそれぞれの可愛さを際立たせられるように、頑張ります!!頂いた美麗イラストに報いるためにも、精進しなくては!!
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男にはわからん苦しみでしょう…
こればっかりは本人にしかわからない苦しみですからねぇ…
タッちゃんはどうしようもない(ギャルゲーの主人公はその辺は察しが悪いと相場が決まってますし)、ル〇〇ァー様も元々の神話において天使は性別が無いから理解できないのでしょう(天使が両性具有と言われ出すのは後の黒魔術とかのオカルトが蔓延ってからだとか)。
「パシフイック・リム」見て来ました。
いくつか気になる点がありましたが(相変わらずアメリカ特有の「核」に対する認識の甘さとか、武器や装甲についてのツッコミどころとか)実写で作ったスーパーロボット映画としてとても楽しめました。
司令官と親父パイロットとマッドサイエンテイスト二人が良い味出してました。
ヒロイン役の菊池凛子さんは確か以前カンヌ映画祭で助演女優賞をとられた方ですが国内での仕事の評価は今一つでしたが、今作を見ると海外の仕事の方が水に合っているみたいですね。
続編は無理っぽい終わり方だったので違うアプローチのロボットモノをこの監督さんには希望したいです。
それでは、長文失礼しました。