Her name is Charis! !

Her name is charis!!  外伝 後編その2

 ←キモサベ! →『進撃の巨人』×『パシフィック・リム』=『進撃のイェーガー』
 ブリジットという名の少女の三次創作ちゃんです。ここ最近更新してなかったですね。存在を忘れられていないかちょっとこわい。長くなりそうなので一旦切りました。その3で外伝は終えられると思う。……長くなったから分割する、って流れをいったい何度繰り返しているのやら。見通しの甘さが目立つね。
 『悪の組織に女幹部がいるでしょ?あれ俺です』のちょっとした一話短編のアイディアを思いつきつつ、それも今度の土日で書いてみたいなと思っていたり。もう耳タコなくらい言ってるけど、もっと時間がほしい。時間は作るものだとわかってはいるものの、なかなか効率のいい時間の使い方を考えて実践するのも楽じゃない。常に気を張り続けられる性分でもないし。几帳面な性格の人が羨ましいよ。

 あ、そうそう。『スター・トレック イントゥダークネス』と『ガッチャマン』観て来ました。スター・トレックはまあまあ。ガッチャマンに関してはもはや何も言うまい。評判が全てを物語ってる。コメントへの返信をした後、映画のレビューについてもまた記事を書こうかなと思ったり。でもレビュー書くのも面倒くさいくらいつまんなかったですよ、ガッチャマン。原作どこいったの。一番悪いのは脚本家だと思う。僕はひどい改悪だと思った。ウイルスXとか石の力とか、なにそれ……。








『義体を同じヒトと思うな、ヘンデル少尉』

 軍の秘密実験にスカウトされた時、シューマン大佐は俺にそう説いた。
担当官の命令に忠実に従う“犬”。主人の敵を殺す刃となり、主人の身を護る盾となる。命令を完遂するためには自らが深手を負い、死ぬことすら躊躇わない。己の命よりも主人の命令を優先し、主人の行く手に立ちはだかる敵を人外の力でもって悉く殺し尽くす。そこに人間らしい感情や葛藤が介在する余地はない。“そういう風に造られる”からだ。

『いいか、少尉。“コレ”は人間ではない。ヒトに近いがヒトにあらず、だ。ひと度覚醒すれば、今までの戦争の概念そのものを覆す生体兵器(サイボーグ・ソルジャー)となる』

 自慢の宝を愛玩するように少女の頬に手を滑らせながら、大佐は悪魔のような亀裂を顔面に刻んだ。簡素なベッドで眠り続ける黒髪の少女は見た目にはどこかの良家のお嬢様にしか見えず、当初、俺は目の前の男の正気を疑った。だが、秘密実験のミーティングを受ける内に、俺はこの実験に関わるあらゆる人間の正気を疑うようになった。

 死にかけの子どもを捕まえてきて、大人の都合のいいように勝手に身体を改造して、脳を弄って、でかい銃を握らせて、「さあ殺せ、さあ死ね」と戦場に放り込む。
半生を注ぎ込み血反吐を吐いてようやく手に入れることのできる戦闘能力が、戦闘技術が、戦闘経験が、たった一晩で小さな身体に無理やり詰め込まれる。
俺たち兵士が護るはずの女子供が、俺たち兵士に取って代わる戦力になる。

 そんなもの、悪夢以外の何でもなかった。自分自身の正気を疑った。
実験に参加してから、しばらくはろくに眠れなかった。実験への参加を断らなかったことを深く後悔した。まるでたちの悪いSF映画だ。遂にそんな恐ろしい時代が来たのかと、その時代の先陣を切ってしまった人間の罪に―――その人間に含まれる自分の罪に震え上がった。果たして自分がそんなバケモノを抑えることが出来るのかと不安だった。眠る義体を目にするのが怖くて仕方がなかった。叶うのならこのまま永遠に目を覚ましてくれるなと、何度も心の中で願った。



……まあ、要するに何が言いたいかというとだ。
 過去の俺の睡眠不足はまったくの無駄であり、隣の助手席で鼻ちょうちんを膨らませて眠りこけている黒髪のクソガキにそんな恐怖を抱いていたことは取り越し苦労以外の何物でもなかったということだ。

「んがが……リヒャルドひゃま、もうピッツァは食べりゃれまひぇん……。つ、次はタルトを……ふひっ」
「夢の中でくらい義体らしくしたらどうなんだ。こいつの頭の中には欲求しかねえのかよ」
「ヒャーリスらしくていいじゃないか。せめて夢のなかで満腹になってくれればリヒャルド国の財政も安泰だ」

 運転席から距離をおいてすっかり落ち着いたのか、後部座席から窓の外を観察しながらかつての上官が爽やかに笑う。ローマの町並みを楽しむ風を装いながら脳内で作戦のシミュレーションをしているのだろうが、傍目にはドライブを楽しむ若旦那にしか見えない。……とすれば、俺は秘書ということになるのか?

「いや、君はどちらかというと運転手兼ボディーガードだな」
「人の考えを読むんじゃねえ」
「わかりやすい顰めっ面をしている方が悪いのさ。せっかくのローマなんだ。もっと笑ったほうがいいぞ、ブランク」
「余計なお世話だ」

 ケッと悪態を返す俺を見て、また楽しそうに喉を鳴らす。ヒャーリスが隣に来てからというもの、リヒャルドはこういう笑顔をよく浮かべるようになった。溜め込んでいた給料を片っ端から喰われる羽目になっているというのに、よくそんな幸せそうな表情ができるもんだ。恋は網膜なんて言葉はまさに今のリヒャルドのためにある。

「そうだ、運転手君。スペイン広場の近くに来たら下ろしてくれるかな? 僕の連れがぜひ行ってみたいと希望しているんだが」
「Jaaawohl, Herr der Chef!(りょーかい、ボス!)」

 テルミニ駅を通り過ぎ、豪華なホテルの点在する区画を抜ける。デカい門に護られたこの建物は、日本国旗が翻っていることからして日本大使館だろう。マフラーから爆音を響かせて前を通過するこちらに守衛が訝しげな目を向けてくる。まさか、この場違いな改造車が元はドイツ大使館の車だとは夢にも思うまい。クソガキが大使館車用の国旗をもぎ取ってナンバープレートの角度も弄ったのが不幸中の幸いだ。変なところで気の回る奴だ。

暗記した地図を頭の中で広げれば、スペイン広場まであと数ブロックだ。この辺りで駐車した方がいいだろう。にしても、イタリア人は道路と駐車場の区別もつかないらしい。路肩に駐車する車で肝心の道路が塞がってるほどだ。ドイツじゃ考えられない。コイツラの利己主義には呆れるが、今はそれに倣わせてもらおう。郷に入れば郷に従え、だ。

「ほら。着いたぜ。あと200メートルも歩けばスペイン広場だ。さっさと若奥様を起こしてデートと洒落こみな」
「ああ、ありがとう。作戦中に観光だなんて、本国に知れたらただじゃすまないな」
「気にすんな。作戦の前に緊張を解しておくのも任務の内だろ。現地調査も兼ねてるって言えば文句も付けられねえさ。食い意地ばっかのクソガキに少しは女っ気を覚えさせてやれ。
こらクソガキ、さっさと起きろ!」
「んが? ……ぐう、」

 大口を開けてイビキをかくクソガキの髪の毛をガシガシと掻き乱す。首がスッポ抜けるくらいに乱暴にしたつもりだが、案の定まったく起きる気配はない。一瞬首がゆらと持ち上がったかと思えば、直ぐさま糸が切れたようにカクンとシートに沈むこむ。なんて目覚めの悪い奴だ。『義体は担当官に危険が迫った場合に備え、睡眠時においても反撃が可能』とかなんとか聞いた記憶があるが、こいつを見る限りカタログオンリーのスペックらしい。これでドイツ連邦軍の最新鋭戦闘兵器の端くれだというのだから世も末だ。

「ったく、起きろクソガキ! ご主人さまがスペイン広場を案内してくださるってよ! ありがたく思えよ!」
「んぐが……ふぎ……!」

 再びグリグリと頭を掴んで激しく揺らしていると、不意に、生意気にも綺麗な眉が、ぐにっと不快そうにハの字に歪んだ。まずい、と反射的に手を引きかけるが、バネのように跳ね上がった黒髪の方が二倍は速かった。

「むがが―――ッ!!」
「だあ―――ッ!? いってぇ!! こいつまた噛み付きやがった!!」

 虎バサミのような八重歯が手の甲にガブリと食い込んだ。鋭い痛みに慌てて手首を振り乱すが、寝ぼけたまま噛み付いているらしくビクともしない。半開きの虚ろな目にステーキ肉が映り込んでいるように見えてゾッとする。

「クソガキめ、こんな時ばっかり全力出しやがって! リヒャルド、調教はちゃんとしとけって言ったろうが! 噛み癖悪すぎるぞコイツ!」
「慕われてる証拠じゃないか」
「こっちは肉を食い千切られかけてんだよ! 国に帰ったらドッグブリーダーに押し付けてやる! ああくそ、いい加減離しやがれクソガキ! またヒャーリス号を削られたいのか!」
「ふが」

 格闘すること数十秒、味がしないことに飽きたのか、車を壊すという脅しが効いたのか、意外なほどにあっさりと拷問は終わった。ムニャと唇を子供のように波打たせ、そのまま再びスヤスヤと眠りに就く。『義体は担当官に危険が迫った場合に備え、睡眠時においても反撃が可能』。あながち間違いではないらしい。攻撃する時と場合が違いすぎるが
ヒリヒリと真っ赤に腫れた噛み痕を擦る。くっきりと残った歯型が我ながら痛々しい。ナイフ傷の方が戦士っぽい箔が付いてまだマシだ。

「ゴリラまずい……食べて損した……ていうかブリジット食べたい……ふひひっ」
「こ、このメスガキめ。噛み付いてきてマズイ損したとはどういう了見だ」

 こめかみに血筋が浮き上がるのを自覚する。誰のために必死になってるやってるんだと腹が立ち、こんな呑気な義体の覚醒を心から恐れていた過去の自分にも無性に腹が立ってくる。憂さ晴らしにゲンコツでもお見舞いしてやろうと拳を握りしめていると、リヒャルドの義手が肩に置かれた。

「彼女の扱いは僕の得意分野さ。任せてくれ」
「ふん、担当官様のお手並み拝見といこう。噛み付かれないように気をつけな。せっかくの義手が木っ端微塵だぜ」
「黙って見てろよ、ゴリラくん」

 飼い犬に噛み付かれれば、さしもの過保護なリヒャルドも躾の重要性を考え直すだろう。いい機会だ。……もしかしたら噛み付かれても喜びそうな気もするが。そうなったら、友でいることを少し考えなおそう。何はともあれ、ヒャーリスを起こさなければ話が始まらない。俺の馬鹿力で頭を振り回しても起きなかった奴をそう簡単に起こすことが出来るとは思えないが、物は試しだ。
 ジェスチャーで「どうぞ」と番を譲る。頷いたリヒャルドが後部座席から身を乗り出してヒャーリスの耳元までそっと顔を近づける。何をする気だ?

組んだ腕の上で怪訝な顔を浮かべる俺の前で、そのままポツリと優しく囁く。

「起きなさい、“眠り姫”。甘くて冷たいジェラートが待ってる」
「――――ジェラート!!」
「うおッ!?」

 瞬間、カッと目をかっ開いたヒャーリスの半身がガバリと跳ね上がる。まるで電撃でも食らったような反応速度は常人離れしていて、思わず驚愕に声が上擦った。目を丸くする俺を意に介さず、ドアを蹴破る勢いで長い黒髪が外に飛び出す。そのままそこに仁王立ちをすると、顔をレーダーのように左右に振りながら「ジェラート!ジェラート!」と呪文を唱え始めた。どうやら、ドイツ軍の義体には説明になかったジェラート発見レーダーが搭載されているようだ。

「……お姫様を起こすのは王子様のキスじゃなくて、甘いデザートってわけか。夢のない話だなオイ」
「はは、彼女らしいだろ?」

「呆れて怒る気も失せたぜ」と両肩を上げた俺に笑みを一つ零し、リヒャルドもクソガキの後を追う。風ぐるまのように首をブンブンと振り続けるヒャーリスの傍らに立ち、ふとこちらを振り返る。

「君は来ないのか? せっかくの名所なんだ、一緒に見ればいい」
「専属運転手ってのは車で待機してるもんだろ。それに、今まで通った経路を頭に叩き込んでおかないとな。俺のこたぁいいから、気兼ねなく二人で見物してこいよ」
「―――悪いな」

 俺が気を使ったことを悟ったらしい。照れ笑いに顔を綻ばせ、申し訳なさそうに頬を掻く。義手が駆動音を響かせて金属の指をぎこちなく動かす。
 その光景を突きつけられた途端、ギリと肺を握りしめられる重苦しい感覚に苛まれる。罪を犯した不埒者に一生付き纏う十字架―――“罪悪感”だ。己の罪を改めて見せつけられ、後ろめたさに顔を逸らして押し殺した声で呻く。

「よせよ。謝ることはあっても、お前に謝られる道理はない。俺はお前にでかい借りがあるだろ。俺はお前から大事なものをたくさん奪ってきたんだ。栄光も名誉も名声も昇進も父親との関係も―――その腕も」

“あの作戦”の時。
あの時、俺が馬鹿げた助言をしなければ。
早まった行動を取らなければ。
不用意に突っ走らなければ。
 そうしていれば、リヒャルドは今頃、ドイツ連邦陸軍のエリートとして世界にその名を知られ、俺はその優秀な部下としてNATO軍の頂点に輝かしく君臨していただろう。大切な仲間を失うことも、軍の表道を歩けなくなることも、リヒャルドが腕を失うことも、なかったはずだ。
 ヒャーリスが聞いていないと思うと、箍が外れたように次々と慙愧の念が口から溢れてくる。忘れたくても忘れられない、忘れてはいけない自分の罪が腹の底に重りのように溜まっているのを知覚する。

「その上、俺はまたお前から大事なものを奪うところだった。ヒャーリスの機転でどうにかなったからよかったものの、もう少しで俺はお前からあの娘さえも―――」
「許すよ、ブランク」
「―――なに?」

瞠目して視線を持ち上げる。呆然と見上げる俺に、いつもの朗らかな笑顔のリヒャルドが繰り返す。

「許すさ。全て許す。栄光も名誉も名声も昇進も父さんとの関係も、この腕も」
「なぜだ。そんなに簡単に許せることじゃないはずだ」
「悪気があったわけじゃないだろ? 良かれと思ってやったことが全部良い結果に行き着くわけじゃない。そりゃ、ちょっとは恨んださ。腕は引き千切られたし、部下も失った。名誉も消えたし、自暴自棄にもなった。だけど、今は何も含むものはない。君は昔も今も掛け替えの無い戦友だ。
―――何より、」
「ふひゃっ!?」

 言いかけ、ひょいとヒャーリスの細い手を取る。いきなり手を握られたヒャーリスが奇天烈な声を上げてビクリと肩を跳ねあげた。イノシシみたいに勢い任せのくせに変なところで抜けのないこの厄介なクソガキにも、たった1つだけ弱点がある。それは“リヒャルドに手を握られる”ことだ。それをされた途端、こいつは自分のペースを保てなくなって借りてきた猫のように大人しくなるのだ。
弱点を突かれてオドオドと目を泳がせるヒャーリスに愛おしげな一瞥を向け、再び俺の目を見る。

「この通り、ヒャーリスが僕の傍にいる。それで僕は十分だ」

“許す”―――ずっと聞きたかった、聞くのが怖かった言葉。
 スッと、身体が軽くなる感覚を覚えた。胸の内に詰まっていた鉛の泥が溶け落ちて、体内に久しぶりの清浄な空気が送り込まれる。

「あ、あの、これはいったい全体どういう状況なんです? 私はなぜ手を握られているのです? そしてなぜゴリラが涙目なんです?」
「手を握っていないとジェラートを探しに飛び出してしまいそうだからだよ。ゴリラは、そうだな、きっとメスゴリラにでもフラレたのさ」
「Say word!?(マジですか!?) あひゃひゃひゃひゃ!! Sickkk!!(サイコー!!)」
「う、うるせえ! さっさと行きやがれ!!」
「Suck on that(ざまぁwww) せめてもの慰めにジェラートでも買ってきてあげますよ―――ふやひっ!?」
「コラ、汚い言葉をあんまり使っちゃダメだと言ったろ」

調子に乗って下品なスラングを連発したヒャーリスの手がぎゅっと強く握られる。その動揺っぷりは見事なもので、背中にピンと逆立つ尻尾まで見えてきそうだ。何時か、手を握ることを「首輪をされてるみたいだ」と例えたことがあったが、まさにその通りだ。上目遣いに恐る恐る主人の顔を覗く仕草など、まるで従順な犬猫だ。

「あ、あの、これをされると調子が狂っちゃうのですが」
「それはよかった。いつも振り回されてるんだし、たまには僕が主導権を握ってみても罰は当たらないさ。それとも、僕と手を握るのは嫌かい?」
「ぅぐぐっ」

昔はもっとお固くて、こんな色男みたいな台詞をスラスラと言える奴じゃなかった。これもヒャーリスと出会った影響かもしれない。
さすがの暴走イノシシも、こっ恥ずかしい台詞を顔色一つ変えずにノタマうご主人さまには勝てないらしい。しばし抵抗を試みようと「むぅう」と唸ったものの、最後にはピンク色に火照った間抜けな頬を隠すようにぷいっと顔を逸らした。緊張して棒のようだった手から力が抜けて、リヒャルドの傍らに引き寄せられるようにおずおずと歩み寄る。

「……リヒャルド様だけですよ。今日だけですよ。特別ですよ」
「ははは。なら、今日この日だけの幸運を精一杯楽しまないとね。おいで、眠り姫。たまには女の子らしく静かに街を観光しよう」
「眠り姫ってなんですか。私はそんなに寝てばっかじゃないですよ! Asshole!(失礼な!)」
「君の昔のあだ名さ。誰かさんたちが妖精の正体に気付く前に付けた、ずっと大昔のね。詳しいことは今度ブランクにでも聞くといい。
それじゃあ、留守番役を頼んだ、“副隊長”」
「……Jawohl(了解). Jawohl Herr Oberstabsfeldwebel.(了解、上級准尉殿)」

 小さくそう呟いた俺に満足気に頷くと、今だ恥ずかしそうに俯くヒャーリスの手を引っ張って街中に歩を進める。いつも振り回される立場が逆転したのが嬉しいのだろう。その足取りは今まで見たことがないほど軽かった。つらい過去を背負っているような風は微塵も感じさせない、幸せそうな背中だ。
 二人の姿が見えなくなるのをフロントガラス越しに見とめた途端、全身から力が抜けてシートに深々ともたれ掛かる。そのまま身体が萎んでしまいそうな深い息を吐き出す。長い間息をするのを忘れていたような、深い深い息だった。

「おい、聞いてるかよ。役立たずの副隊長さん。てめえのしでかしたヘマ、全部許して貰えるんだとよ」


―――ああ、ちゃんと聞いてたさ。

心の中で、傷だらけの“過去の自分”が満足気に笑うのを聞いた。その声が自分のものとは思えないほどに晴れやかだったせいで、思わずくつくつと喉が鳴り出す。お互いに傷つけあってばかりだった過去の自分と、“あの戦場”に置き去りにしていた嫌な記憶と、ようやく真正面から向き合うことができそうだ。

「なんだ。イタリアも案外悪かねえな」

 濁っていた世界が、雲が薄れるように冴え渡っていく。ギュウギュウに詰め込まれて息苦しさしか覚えなかったイタリアの町並みも、リヒャルドの言うような観光も相応しい景色に見えてくる。窮屈な建物の群れもケバケバしい派手な色彩も、雄大な歴史と奥深い芸術を体現していると言える。
 澄んだ視界で美しいイタリアの街や雑踏をゆっくりと見渡し、

「―――ヒャーリス?」

不意に、バックミラーに見慣れた少女の姿が映った。このアウディの横をすり抜けるように路地を“後ろから”歩いてくる。ついさっき前方のスペイン広場に歩いて行ったはずなのに、どうして後ろから来るんだ?
 もう一度、今度は目を凝らしてサイドミラーを覗きこむ。黒髪、黒目、整った目鼻立ち、スラリと伸びた四肢。確かにあのクソガキだ。だが、あんな黒っぽい落ち着いた服は着ていなかったし、似合わなかった。上品なバイオリンケースを携えてるなんて絶対にありえないし、あんなに大人びた雰囲気を纏えるようなお上品な奴じゃなった。すぐに噛み付いたり、食べ物に食らいついたり、汚いスラングを発射するために常にだらしなく開いている口は、今はきゅっと真っ直ぐに閉じられて硬い無表情を形作っている。その表情に何故だかゾッとするものを感じて、俺は声をかけるのを躊躇った。
 少女は俺を見もせずに車の脇を歩んでいく。隣を歩くのはリヒャルドではない別の男だ。見た目には兄妹のようだが、男から一歩引いてしっかりと付き従う様子はまるでボディガードのようだ。少女は軍人のように規則正しい歩調を保ちながら、自分が精魂込めて改造したアウディなど見向きもせず、息を潜める俺の真横を通り過ぎる。

「……目が、違う」

 ほんの少し垣間見ただけで、その真っ黒な双眸に秘められたナニカをはっきりと感じ取れる。この世のあらゆる不条理を噛み締めたような年齢不相応の瞳はまるで奈落のようだ。気配を敏感に察知する訓練を受けた軍人だからこそ、少女から滲み出る張り詰めた意思をまざまざと感じ取ることができる。
 外見だけはヒャーリスにそっくりな少女―――――いや、違う!!

「……っ!」

 クソッ、どうしてもっと早く思い当たらなかったんだ!
 少女の正体に検討がついた瞬間、ギクリと背筋が硬直する。ヒャーリスに似ているんじゃない。ヒャーリス“が”似ているんだ。当然の話だ。なぜなら、ヒャーリスは“あの少女”に似せて造られたんだから。


「ブリジット・フォン・グーテンベルト……!!」


 間違いない。イタリアの社会福祉公社で初期に造られた義体でありながら、後期の義体よりも高いスペックと経験を誇る人造兵士。出会ったら必ずその場から撤退せよとBNDから助言されるほどの性能を誇る、公社最強の暗殺兵器。そして、ヒャーリスが会ってみたいと心から求める少女―――ブリジット・フォン・グーテンベルト。ならば、一歩先を歩むあの男が、ブリジットの担当官であるアルファルド・ジョルダーノということか。なかなか男前な横顔を探るように見つめ、

「ぅっ!?」

 車内の、しかも口の中でのみ発せられた呻き声を聞き取るなんて、俺にだって不可能だ。だというのに、ブリジットは突如背後を振り向いて、肩越しにこのアウディを狙ってじろりと見据えてきた。主人を護るという意思以上の、抜身のナイフのような鋭いプレッシャーに突き刺され、慌てて身体をシートに沈み込ませて視線から逃れる。怪しい素振りはしていなかったはずだ。自らの担当官への視線を察知したとでもいうのか。
数秒息を殺してからそっと目だけで様子を窺えば、ブリジットと担当官は何事もなかったかのように前方へと歩いていくところだった。気付かれなかったらしい。ほっと安堵して額に浮かんだ汗を拭う。

「さすが本家本元の義体だ。ウチのクソガキよりよっぽど義体らしいぜ」

 一見するならたしかに兄妹―――イタリア語ではフラテッロというらしい―――にしか見えない。だが、付かず離れず歩む二人の間には血の通った信頼とともに“縛り”のようなものも透けて見えた。公社の担当官と義体の関係は、こちらのバカ二人組とは違うシビアなものらしい。
 まさか、こんな賑やかな観光名所で公社に遭遇するとは予想もしていなかっただけに驚愕は大きい。アルファルド・ジョルダーノの迷いのない足取りからして、呑気なお散歩というわけではないらしい。おそらくは任務中だ。暗殺対象がこのローマ広場周辺にいるのかもしれない。そうなると、ブリジットが携えるあのバイオリンケースに入っているのは銃声をかき鳴らす暴力的な楽器なのか。

「―――まずい! あっちはリヒャルドとヒャーリスが……!」

 重要なことに気付き、俺は上着の内ポケットから携帯電話を取り出してリヒャルドを呼び出す。今、両者がぶつかるのは絶対にまずい。亡命作戦がパーになるどころか、俺たち自身がこの国から脱出することすら危うくなってくる。今、亡命の背後にドイツがあることを悟られてはいけない。
呼び出し(コール)が続くばかりの携帯電話に苛立ちが募る。リヒャルドの性格からして、携帯電話は常に肌身離さず持っているはずだ。人混みの中で音に気付かないのか、もしくはすでに公社と接触してしまったのか。緊張に歯噛みをしながら、俺はリヒャルドが一秒でも早く電話に出る瞬間を待ち続けた。親友の危機に心臓が高鳴り続ける。こんな焦燥感は、3年前の“あの事件”以来初めてだ。

「早く出ろよ、リヒャルド……!」





「―――アルフォドさん、怪しい車のナンバーを覚えました。黒いアウディの改造車です。公社に帰還したら調べて下さい」
「どうした、ブリジット。五共和国か?」
「いえ、わかりません。ですが、ハッキリと意思のある目で私たちを見ていました」
「気になるな。わかった、帰ったら調べよう。何か特徴はあったか?」
「運転手はヨーロッパ系の大男です。車は、ボンネットに“ヒャーリス号”とでかでかと書かれてありました。女の子のイラスト付きで」
「……ヒャーリス号?」
「……ヒャーリス号、です」
「……帰ったら、調べるよ」
「……お願いします」




MEMORY OF GORILLA




『副隊長! 何かが動きました! 10時の方向!』
「なにッ!?」

 インカムからの鋭い報告に、視線より先に銃口が左前方を振り向いた。鍛えあげられた兵士は意識より早く身体が反応する。俺も含めた部下全員が一斉に反応し、3丁のサブマシンガンが闇に突き出される。厚い雲のせいで月明かりが陰り、夜に慣れた目でも見通せないほどの闇が広がる。墨を塗りつけたような目の前の暗闇に目を凝らすが、動くものは見当たらない。

「何も見えないぞ」
「ああ、見当たらない。本当に何か見たのか?」

 部下たちとともに隙なく銃口を突きつけながら、インカムの先にいるヨハンに問いただす。狙撃手のヨハンはライフルのスコープを通して俺たちを遥か後方から見張ってくれている。周囲に不審な気配があれば報告し、対処するようにとリヒャルドが命じていた。

『“黒い影”のようなものが動いたように見えました。見間違えじゃありません。俺の目を疑うんですか?』
「……」

 ヨハンの腕は確かだ。何よりその眼光は、今まであらゆるテロリストの頭に風穴を開けてきた実績がある。目の前の真っ暗闇には“何か”が潜んでいるに違いなかった。

「副隊長、念のためにサーモ(熱感知装置)を使いますか?」
「……ダメだ、あれは使えるまでに70秒かかる。突入を優先する」

 ドイツ連邦政府技術協力機関(GTZ)の試作品のサーモは起動してから真価を発揮するまでに時間が掛かる。これを使えば、果たしてこの暗闇の先にいるものが何者なのか、どこに潜んでいるのか、人間なのか野生動物なのかまでも判明するが、今はたった70秒の時間すら惜しいほどに余裕がなかった。早く突入しなければ、ジャコモ・ダンテを捉える機会を逃すかもしれないのだ。

「ヨハン、人でなし野郎の動きはどうだ」
『こちらに気付いた様子はありません。泣いてる子どもをあやしつけてます。早くあの汚い手をぶち抜いてやりたい』

 ヨハンはスコープを使ってジャコモの様子を監視できる位置にいる。ジャコモ・ダンテに動きはない。相変わらず油断しきっているという。ああいう異常者は基本的に一人で行動すると決まっているし、もしも仲間が見張りをしているのだとしたらとっくに知らせを受けて慌てふためいているはずだった。そうなっていないということは、ここに潜む“何か”が見張りではないか、そもそも人間ではないのかもしれない。悪霊か何かとでもいうのか? 馬鹿馬鹿しい。

「ヨハン、後顧の憂いは無くしておきたいが時間がない。どの道、ジャコモを抑えちまえばこっちのもんなんだ。何か動物が動いたのかもしれんが、万が一もある。しっかり見張ってろ。敵であれば、躊躇わずに撃ち殺せ」
『Jawohl(了解)』

 半分は、目の前の暗闇にいるかもしれない奴に向けての台詞だった。言葉が通じる“何者か”なら動揺して何か動きを示すかとも思ったが、暗闇と風になびく草の音以外には何もない。数秒だけ暗闇を睨めつけた後、遅れを取り戻すように俺たちは民家の窓へと走った。悪霊が何だと言うんだ。俺たちは今から“悪魔”を捕まえるんだ。人の皮を被った悪魔を。
 民家の窓辺まで最小限の足音で接近し、突入に備える。

「俺の合図で窓をぶち破って突入する。民間人には一切怪我をさせるな。アイツが子どもから手を離した瞬間を突く。隊長、準備は?」
『こちらもいいぞ。君のタイミングに任せる』
「了解。英雄になりましょう」
『……ああ、そうだな』

 リヒャルドは今だ不安を拭えていないらしい。何か引っかかることがあるのかもしれない。だが、今はそんなことに思考を割いてはいられない。これから、やったこともない人質救出作戦を行なう。奇跡を起こすためにも、英雄になるためにも、今はそのことに集中するべきだ。自身の気が逸っているという自覚は意識の片隅にあった。ジャコモへの怒りや、上層部やCIAを見返してやりたいという誇示欲が危機感を麻痺させ、人質救出という訓練になかった作戦行動が、新鮮な緊張感と自らがヒーローになったような高揚感を俺たちに味あわせていた。

 俺たちの準備が整ったのを見計らったかのように、ジャコモ・ダンテが子どもを解放して親の元へ返した。俺たちはツイてる。運まで味方してくれるのなら、この作戦の成功は間違いない。

「よし―――。Los!(行くぞ!) Alle Mitglieder Zustrom!!(全員突入!!)」








「待ちかねたぞ、ゲルマンの犬ども」




考えてみれば、これが全て“罠”だと気づくタイミングは幾つもあった。
それを見過ごしたのは、俺のせいに他ならない。






<Her name is Charis!! 第一部一覧>
第一話 前編
第一話 後編
第二話
第三話
第四話
第五話
第六話 前編
第六話 中編
第六話 後編

<ファッキング☆ガンスリ劇場>
シリアス好き?ひゃあ、ブラウザバックだ!【なんぞこれ】
H&Kさんに怒られても文句は言えない【ガンジーですら助走をつけて殴るレベル】

<Her name is Charis!! 第二部一覧>
第一話
第二話 前編
第二話 後編
第三話 前編
第三話 中編その1
第三話 中編その2
第三話 中編その3
第三話・後編その1
外伝 前編
外伝 中編
外伝 後編その1



<名状しがたいオマケ的な何か>

ちょっとしたコネタ
ヒャーリスプロフィール
ブリジットはどこに行ったのかを妄想した 前編
ブリジットはどこに行ったのかを妄想した 後編
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~ Comment ~

ヒャハァッ! 更新だっ!! 

来たぜヒャーリス! 更新遅かったじゃないか、待ちわびたよ...

感想については、ガッチャマンそんなにヤバイのか...。Twitterで呼びかけるほどのヤバさですからね〜...。スタートレックはDVDでいいかな〜、と思っております。どうもパシリム燃え尽き症候群に掛かっているみたいなので(謎)

更新部分はブリジットとアルフォドさんとの掛け合いとGORIRAの記憶でしたが、一つ言いたい

そんな車で白昼堂々と行動するな!!w

改悪は私的にロマンだが… 

それをネタじゃなくマジでやると無間地獄に堕ちろです!!『デビルマン』並みに伝説のクソ映画になる可能性があるなら良かったんだが…それもなさそうな(笑)アニメは実写にしちゃいかんな…やはり。ていうかヒャーリスクソカワ☆

 

遂に来た!! これを待ちわびていたぜ。
さあ、物語も血反吐と涙と後悔の道へと近づいてきた、これをどうギャグと笑いと一分のシリアスなハッピーエンドに行けるのかとても楽しみです。
しかし………やはり実写化は駄目だね、なんか捻って描くからなぞる楽しみがががが。
さて、私は宇宙戦艦ヤマト2199を、楽しみにしていようか。

ガッチャマン…… 

ガッチャマンダメでしたか……

モトネタのアニメの設定を捏ね回しすぎて失敗のパターンでしたか…

タツノコプロのSFアニメ…ガッチャマン、宇宙の騎士テッカマン、新造人間キャシャーンなどは今でも通じるハードな設定を持っていた作品(ガッチャマンでギャラクターの基地を見つけるため襲われる街を見殺しにする命令を下す南部博士、善良な宇宙人を偏見から問答無用で殺し生き残りに命を狙われるテッカマン、ロボットであることがばれて助けた人間たちに石を投げつけられるキャシャーンなどのエピソード)でそれを子供向けにマイルドにしないで製作するだけでもイケルと思うのですが……

一昔前の「キャシャーン」も同じ轍を踏んでますからねぇ…

口直しに「マン・オブ・スティール」のあとに続くDCコミック系のアメコミヒーロー映画情報を。

なんとスーパーマンとバットマンの共演映画が計画中でそのまた先にDC番のアベンジャーズとも言える「ジャスティスリーグ」が予定されているそうです。

まだだいぶ先ですが、楽しみにできるモノがあればがんばれますよね。

長文失礼しました。

NoTitle 

おー!!
続きをまってましたぁ
とうとうブリジットと遭遇か!?
気になりますねーまた続きを気長に待つことにします

 

おお、ヒャーリスが更新してる。ゴリラ君、やっぱり良い味してますね。こういう筋肉バカにみえて、実は……。というキャラクターは読んでて楽しいです。
映画はスタートレックは見に行きました。まあまあかな。なんか腐女子が変な妄想しそうな内容でしたが。
ガッチャマンは……。見に行くのは見合わせます(笑)
何だかんだ言って、やっぱり面白い映画をみたいですし。ではでは、ヒャーリスや女幹部の更新を楽しみにしてます。

ブリジーがヒャーリーにprprされる瞬間が待ち遠しくてたまらない 

既視感のある前半で、おや? と思ったが、普通に新しい文章が続いていて安心した。と思いきや、ここで、こんな気になるところで! 切るとか! ○さんの鬼! ゴリラ!! ヒャーリス!!!

こないだ、久しぶりに理想郷行こうとしたら開けなかったんですが、何なんでしょうね?

NoTitle 

 ↑最近メンテナンスとかよく表示されますよねー。

 にしても、考えてみればもう一人の自分が「○○たんprpr」、と迫ってくるとかどんな悪夢ですか。
 いや、シリアスブレイカー的には正しいですが、別の意味でブリジットのストレスマッハですなあw
 ゴリラもようやく幸い主義に目覚めたようなので、このままピチュられないよう頑張って欲しいところです。
 突撃シーン楽しみだなあ。

「あ、あれはなんだー!?」
「痛車だ! ジャパニーズ痛車が突っ込んでくるぞ!」

 日本の風評大惨事じゃないですか、これ。

NoTitle 

>森羅さん
お待たせしました!といっても今回の更新はほんのちょっとしかしていないので、少ししたら外伝最終回を更新する予定です。少々お待ちを。この改造車、実はヒャーリスなりの意図があってこのような仕様になっています。ヒャーリス号の真価が発揮される日をお楽しみに!
 ガッチャマンは、もうね、なんというかね、どうしてこれで了承したんだタツノコプロと問いただしたくなるくらいの出来でしたよ。原作無視もいいところなんですけどね。ガッチャマンが不思議な石の力で戦う魔法戦士みたいになっちゃってて、かっこ良くないのなんのって。松坂桃李の配役は正解だったと思います。ジュンと剛力彩芽はミスマッチでしたが剛力彩芽は可愛いのでまあ許す。ただし脚本、テメーはダメだ。
 スター・トレックはたしかにDVDでよさそうな出来です。もっと船同士の戦いがあれば映画館で見たほうが迫力あるんでしょうが、今回は人間ドラマの要素が強かったですね。明日後悔のマン・オブ・スティールに期待です。


>件さん
 いつもお世話になってます!デビルマン、僕は未見ですが、非常にひどかったらしいですね。トラウマになったという人もいるそうですし。アニメの実写化にはもっと気を使ってほしいです。今まで実写化して成功した作品が少ないんですから、いい加減に制作サイドももっと学んでいいと思うんですけどねえ。ガッチャマンはなんでこの脚本で通したのかわかりません。
 ヒャーリスのイラスト、保存させて頂いてから何度も拝見させて頂いとります!小悪魔みたいなイタズラ好きな表情に萌え……(*´▽`*)


>ルクレールさん
 ヒャーリスの物語を好きになって頂けて、本当にありがたいです。これからリヒャルドとブランクたちは狂気のテロリストによってひどい目にあいます。でも最後には救いが待っています。オリジナルとは天と地ほど異なる、シリアスに牛乳かけてボリボリ食べてしまうアホの子が「なにシケた顔してるんですか」とケラケラ笑って待ってます。
 実写化という話が出ると、どうしても期待してしまいます。キムタク主演の宇宙戦艦ヤマトは実は僕は何度も見返すくらい好きです。あれはあれで、どうにかしてアニメを映画に収めようとした努力も垣間見えますし、原作リスペクトのシーンもあって好感が持てます。かなりの改変がありますが、真田さんのハマりっぷりが良かったのでそれも許せます(笑) だけど今回のガッチャマンはヤバすぎます。パンフレットの対談で次回作を匂わせるような会話がありましたが、僕は絶対にお断りです。次回作ではなく作り直しが懸命だと思われます。それくらいです。激おこプンプン丸です。

NoTitle 

>隆之介さん
 実は実写版キャシャーンは僕は悪くないと思ってます。撮影手法に特徴がありすぎて際立ってますが、重いテーマとかどっぷり鬱で救いがほとんどないストーリーとか、あそこまで突き詰めてるとアレはアレでありなのかな、と。何回見てもちょっと泣いちゃうんですよね。あの映画に出会ってから僕の中での「戦争」とか「ヒーロー」とかへの捉え方に少し変化が生じたように思います。今回のガッチャマンよりはずっとマシだと思います。なんだかんだでキャシャーンの興行収入は制作費を何倍も上回ってスポンサーを喜ばせた成功作だそうですし。ガッチャマンは、全体的に茶地に見えたのと、隆之介さんの仰る通り、設定を変えすぎたのが悪かったんだと思います。ギャラクターがウイルスに感染して変異した人間とかもうサッパリ。
 マン・オブ・スティール、楽しみデスね!バットマンとの共演、そしてジャスティス・リーグとな!? アメコミの実写化は気合が入ってて良いですねえ。バットマン役の俳優もようやく決まったそうですし、公開は再来年くらいでしょうね。楽しみです!!


>神代 雪華さん
 とてもお待たせしてしまいました! ブリジットと遭遇するかどうかは……お楽しみに! 二人の出会いのシーンはすでに考えております。きっとそこに、ブリジットへの一抹の救いがあると思います。
続きは今回のようにお待たせすることはないと思います。土日に休日を頂けたので、もしかしたら月曜には更新が出来るかもしれません。ブログ限定の執筆のいいところは、多少完成度が低いという思いはあっても「まあ自分のブログだし後々こっそり修正すればいいや」と気軽に更新できるところです。いや、手を抜いているわけではないんですけどね。ホントホント。インディアン嘘付かない。インディアン嘘つかないって言葉はローン・レンジャーのトントの言葉らしいです。どうでもいいか。


>名無しさん
 僕も、ゴリラくんのようなキャラが好きです。無い頭を使って一生懸命になってたり、不器用なりに気を使おうと頑張ってたり、そういう影で頑張ってるキャラが好きです。敢えて努力を見せないで結果を出すというのが僕の憧れなので、それが反映されているような気もします。
 スター・トレック、たしかに非常に熱い友情でしたね。厚すぎて薄い本が出そうな気がしないまでもない。カークを失ったスポックが「カ――――ン!!」と叫んだ気迫にドキッとしました。今までで一番感情を顕にしたシーンで、あれは名演技だったと思います。
 ガッチャマンは、DVDが出ても僕はもう借りて観る気がしません。もちろん、僕だけの感想であり、面白いと思う人がいるのは重々承知しています。その上で言います。金を払って観るのは絶対にお勧めしません!!!!(# ゚Д゚)

NoTitle 

> さん
 更新が遅れて申し訳ない! しかもほとんどがすでに試作品で出来ていたところという有り様。更新箇所が少なめですが、その分、次回更新が早いと思いますので、ご期待下しあ。リヒャルドさんとは違った視点から見たヒャーリスをお楽しみに。―――って、誰がゴリラやねんっ!!ヾ(*`Д´*)ノ”
 ブリジットとヒャーリスの出会いのシーンは、思いの外呆気無く自分の中で決まりました。「ブリジットを救うのはきっとこうするのが一番だろう」と。ヒャーリスはきっとそれを美しく救いのある形で実現してくれることでしょう。ブリジットを癒やすのは、無理やり手を引っ張って公社から連れ出すのでもなければ、公社をぶっ壊して解放することとも違うんだと思います。ただ一言、ただ一人、ただその温かみだけで十分なんだと思います。
 理想郷、また落ちてたんですね。僕もブリジットを読みに行ってつながらなかったのでびっくりしました。今は繋がるみたいで安心です。理想郷の管理者さんは、ご家庭もあるのに理想郷の管理に多大な労力を割いて頂いていて、とてもありがたいです。Amazonで商品を買う時はいつも理想郷を通すようにしてます。些細なことですが、塵も積もればと云いますし、少しでも恩返しができたらなと思います。


>enkidさん
 そりゃあもう、ブリジットと接触を終えたら、ヒャーリスには全力で弾けてもらう所存です。義体としての苦悩なんか吹っ飛ばしてあげられるくらいに。気付いたら背後にいて「ふひひ」とニヤニヤ笑ってるとか。なにそれこわい。亡命作戦終了後は一度ドイツ本国に帰りますが、再びイタリアへ戻ることにする予定です。その間、ドイツにて色々な伏線や一悶着を書いておかなければ。うーむ。先は長いぜ。でもブリジット本編ほど長くはかからないと思ってます。VSジャコモ戦の後、犠牲を払ってブリジットを救って、泣いてるご主人さまを見ながらグッドエンド、そしてトゥルーエンド、なんて感じにしようかなあ、と。うーん、完成は何時になるのやら。「小説書きたいので休職します!」とか許されないかなあ。ダメだろうなあ。
 ちなみにこのジャパニーズ痛車、実は大事なアイテムとなります。コーナリング性能を高めたのも、スモークガラスにしたのも、大使館車両だとわかりづらくしてるのも、対ブリジット、対公社対策として意味があったりします。カーチェイスシーンを描くのは初めてとなりますが、それだけに楽しみです。頑張りまっせ!!
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