二次創作

【小説】第四次聖杯戦争にセイバーが召喚されました【未完成】

 ←『艦隊これくしょん ~絶望の海に盾は舞う~』を投稿しました! →エルフになって~の試作。(改2)
第四次聖杯戦争に、Fateシリーズを全て経験した結果、騎士王としての極地に到達できたアルトリウスが再びせいばーとして召喚される、という話。全ての負のフラグを極めた王の威厳と力技でぶち壊し、エクスカリバーすら霞むほどのEXクラスの宝具を有してギルガメッシュと真っ向から立ち向かう。その宝具の名前は『騎士の誉れ(ライオンハート)』。ガチガチに凝り固まった頭の硬い民衆の理想を体現する聖王ではなく、さっぱりあっけらかんとした皆が付いて行きたくなる騎士王となったセイバーを書きたかった。





 この日、ドイツの山奥にそびえ立つアインツベルン本城にて、衛宮切嗣とアイリスフィール・フォン・アインツベルンはサーヴァント・セイバーの召喚の儀を執り行った。神代の鞘を触媒にして召喚されるのは、名高き騎士の王、アーサー・ペンドラゴンである。太陽の如き眩耀を屹立させる魔法陣を前にして、マスターである衛宮切嗣は無視できない不安に表情を固くしていた。彼の王の誉れ高い逸話が示すように、アーサー王は正義と理想を体現する聖王と言い伝えられている。目的のためには手段を選ばない冷酷無比な切嗣との相性はきっと最悪に違いない。強力であるが故に扱いづらいサーヴァントの運用方針について、切嗣は大いに頭を悩ませていた。彼が眉間に皺を寄せる間にも魔力の輝きは生物のように渦をまき、やがて形を持ち始める。超高密度の魔力がヒト型に凝縮し、仮初めの|生命《いのち》が吹きこまれていく。

「「―――……!!」」

切嗣とアイリスフィールが思わず息を呑むなか、重厚な甲冑をかち鳴らし、魔素で編まれた肉体を獲得した2本の足が|然《しっか》と大理石を踏みしめる。蒼天のように鮮やかな|外套《マント》と重層な戦装束が力強く風にはためき、磨き上げられた鎧が刃の如く純銀に煌めく。炎のように燃え立つ黄金の髪はまるで咆哮する雄獅子の|鬣《たてがみ》だ。
奇跡と呼ぶべき光景を前にしてアイリスフィールが全身を身震いさせ、次の瞬間、「えっ!?」と声を高く裏返らせた。
召喚されたアーサー王が、予想よりもずっと小さく、華奢な―――|少女《・・》の姿をしていたからだ。月下の一夜花のような儚さすら覚える美貌を前にして、切嗣はさらに混乱した。

だが、次に少女が放った第一声によって、切嗣の混乱メーターはマックスを振りきった。



「ンむぁ~~~~~た貴方ですか、キリツグ」







 眉根に梅干しのようなシワを作ってさもイヤそうにノタマッた少女は、二三度辺りを見回して「そういうことですか」と一人勝手に納得すると、ポカンと口を開ける切嗣とアイリスフィールの間をズカズカと大股で通り過ぎた。そのまま勝手知ったるなんとやらとばかりに城内をずんずんと突き進んで食堂に顔を出し、その場にいた料理番のホムンクルスメイドをむんずと捕まえる。たっぷり30秒ほどのフリーズを経て大急ぎでその後を追った二人が少女を見つけた頃には、彼女はそれまでの見事な拵えの甲冑を脱ぎ捨てて私服姿でテーブルに広げられた出来立ての料理に舌鼓を打っていた。白いブラウスと紺色のスカートという現代風の衣服は、シンプルだが少女の姿によく似合っている。が、アーサー王のイメージとは少しもまったくこれっぽっちも相容れなかった。

「……えーっと、確認なんだけども、貴女はサーヴァントで、セイバーで、アーサー王、なのよね?」
「もぐもぐ如何にも私がサーヴァントセイバーであり、ブリテンの王、アルトリア・ペンドラゴンですよむしゃむしゃ久しいですね、アイリスフィールごっくん」

 本人がそう言っているのだからおそらくそうなのだろうが、メイドが運んできた日本料理を見るやいなや「おお、この天麩羅は鯉ですね!珍しい!」と喜色を浮かべてひょいひょいと口に放り込んでいく様子には果てしない違和感がある。しかも二本の箸を器用に使っている。アーサー王伝説には何時から『ブリテン王は和食好き』という尾ひれがくっついたのか。

「うむむ、|白粉《おしろい》のような薄力粉によって油衣が新雪のようにきめ細かく美しい。ほお、油に新鮮なオリーブオイルを足しているのですね。出来立ての湯気に混じってふわっと漂うワインにも似たオリーブの芳醇な香り、サクサクと歯ざわりの良い食感、しっかり熱の通ったホクホクの魚の白身、歯を通した瞬間にジュワッと染み出してくる魚の肉汁にはほんのりとレモンと塩の風味を感じられる。天つゆに漬けなくてもご飯が進みます―――おお、ジャポニカ米! しかも炊きたて! 実によくわかっている! ここのメイドはセラに匹敵するこだわりを持っていると見えます。良い腕前です。褒美としてランスロットの領地を半分授けてもいいくらいです」

 などと滑らかに品評してみせる口ぶりはやけに玄人じみていて、明らかに現代の―――しかも豊かな食文化を経験して舌を肥やしている風だった。アーサー王の時代といえば中世の初期も初期。およそ『豊か』という言葉とは無縁の食生活を送っていたはずだ。薄力粉もオリーブオイルも、ましてや天ぷらやら天つゆなんてシロモノも当然存在するはずがない。いや、そもそもにして、どうしてこのサーヴァントはすでに切嗣とアイリスフィールの名前を知っているのか。
「まさか奇妙奇天烈なハズレを引いたのでは」と表情を震わせ始めた切嗣にチラと意識を流した少女は、やれやれと大きなため息をつくと最後のサーモン寿司を口に放り込んでのそりと面倒くさそうに立ち上がる。

「もぐもぐゴックン。けふっ。さて、キリツグ。貴方のことは好きではありませんが、仕方がないので一から説明してあげましょう」
「お前とは初対面だ。嫌われる心当りがない」
「大有りです! 私が貴方に何度煮え湯を飲まされたことか! 私に対する不当な扱いの数々は思い出すたびに腹が立ってきます。とは言え、そのおかげで今の私があることも事実ですし、今となっては過ぎたことです。まあ、貴方方にとっては|これからの話《・・・・・・》となるのでしょうが」

 ますます訳が分からなかった。訝しげに見下ろす切嗣を真っ直ぐに見返し、頭頂部から生えた髪をピョコンと揺らした少女が胸に手を当ててにっこりと笑う。そして、荒唐無稽な自己紹介を口にした。

「私はアルトリア・ペンドラゴン。そしてサーヴァントセイバー。しかもただのセイバーではありません。第四次聖杯戦争にて貴方が召喚し、汚染された聖杯をイヤイヤながらふっ飛ばし、第五次聖杯戦争にて貴方の息子に召喚されて聖杯を嬉々としてふっ飛ばし、さらに繰り返される4日間を打開するために主を背に守って敵の群れを吹っ飛ばすなど、それはそれは輝かしい経験を積んだ、パ~~~フェクトなセイバーですっ!」

 ふんす、と鼻孔を大きく開いて名乗りを終えた少女に、二人は硬直した表情を返すしか無かった。しかし、世迷い言と断じることは出来ない。この説明でなら、少女―――セイバーがどうして切嗣たちの名を知り、城の構造を熟知し、箸で寿司を摘み、当代慣れして飄々と振舞っているのかも筋が通る。とは言え、各所の話は切嗣にとっては受け入れ難いものであり、彼は合点がいくどころかさらに不可解のループに陥る。ていうかコイツ聖杯ふっ飛ばしてばっかりだな。

「……ありえない」
「私には再び貴方に召喚されたことの方がそう思えますけどね。どうしてこのような奇妙なことになったのかは私にもわかりませんが、シロウには言葉では語れないたくさんの義理がある。その恩返しの一端と考えれば貴方に全面的に協力するのも吝かではありません。ええ、仕方なく」

「なんでそんなに上から目線なんだ」と額に青筋を浮かべて肩を震わせる切嗣をまあまあと諭し、アイリスフィールが話題を逸らす意図もこめて問いかける。

「ねえ、セイバー。シロウって誰のこと?」
「切嗣の養子ですよ、アイリスフィール」
「えっ? 養子? い、イリヤは?」
「日本のアインツベルン城でメイドたちと優雅に暮らしています。バーサーカーのマスターとして灰色筋肉ダルマの肩に乗って年がら年中ふんぞり返っていますよ。弟にあたるはずのシロウと危うい関係を持とうと拉致監禁催眠誘拐などなど画策したり、かと思えば本気で殺そうとしたり、筋肉ダルマをモチーフにした趣味の悪い戦車に乗って城の中を暴れまわって最終的にアインツベルン城が崩壊したりとかなりヤンチャな娘です」
「えっ? えっ? 待って全然意味わかんない。そんなの私のイリヤじゃない」
「残念ながら現実です。今のうちに教育を見直したほうがよいかと」

 脳の処理限界を超えて立ちくらみを起こしたアイリスフィールの肩を慌てて支え、切嗣はパンク寸前の思考を必死に手繰り寄せながらなんとか言葉を紡ぐ。

「せ、セイバー。お前の言い分を信じるのなら、お前にとって、現代での戦闘はこれで四度目、聖杯戦争も二度経験し、しかもこの第四次聖杯戦争はとっくの昔に経験済みということになる」
「如何にも。全ての陣営について、分かりうること全てを諳んじています。規格外の強敵が一人いますが、何とか出来るだけの心当たりはあります。それに、あの金ピカサーヴァントのマスターはリンの父親ですから、どうせ大ポカをやらかすでしょう」
「リン?」
「遠坂凛。遠坂時臣の娘です。ついうっかりと大失敗を起こすことは稀にあれど当代屈指の魔術士です。士郎のことを好いています。ちなみに、リンの実妹の間桐桜も士郎を好いています。間桐桜のサーヴァントも士郎に気があるようです。不服ながら皆、肉体関係を持ったこともあります」
「……まさか」
「ご明察の通り、私も士郎を好いていますし、肉体関係も持ちました。お布団でとか、お風呂でとか、野外でとか、凛と三人でとか」


(続きは未定)
スポンサーサイト


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 二次創作
もくじ  3kaku_s_L.png 性転換
もくじ  3kaku_s_L.png 白銀の討ち手
もくじ  3kaku_s_L.png 小劇場
もくじ  3kaku_s_L.png Her name is Charis! !
もくじ  3kaku_s_L.png TS
もくじ  3kaku_s_L.png 映画
  • 【『艦隊これくしょん ~絶望の海に盾は舞う~』を投稿しました!】へ
  • 【エルフになって~の試作。(改2)】へ

~ Comment ~

NoTitle 

なにこれ期待

古アーマーパーフェクトセイバーGX 

こいつぁひでぇや!(拍手喝采!!

 

そこで切るの!?
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【『艦隊これくしょん ~絶望の海に盾は舞う~』を投稿しました!】へ
  • 【エルフになって~の試作。(改2)】へ