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せっかくバーサーカーに憑依したんだから雁夜おじさん助けちゃおうぜ! 番外編 試作

 ←俺のエルフが、チート魔術師で美少女で、そして元男な件について。(追加。恋敵登場) →『俺のエルフが、チート魔術師で美少女で、そして元男な件について。 』を投稿しました。

メモ帳からWordに打ち込む作業開始。加速させていこう。




2-13より抜粋 ―

 

間桐家の応接間は、妖怪バグ爺さんの趣味だったのか、広いくせにどんよりとしていて監獄みたいだった。そういうのはこれからもここで暮らしていく雁夜おじさんや桜ちゃんの精神衛生上とっても良くないから、ムダに分厚いカーテンをひっぺがして全部雑巾にしてやった後、窓辺に物を置かないように家具の配置換えをしたり、壁に必殺バーサーカーパンチをかまして採光兼換気用の窓を拡張したりしました。もちろん、家の強度を維持するための耐震化工事も同時進行です。
 というわけで、とび技能士と建築士とリフォームスタイリストとインテリアコーディネーターの資格を持つ俺の手に掛かれば、陽の光をふんだんに取り入れた暖かな応接間の出来上がりってわけですよ。カーテンは間桐家のシンボルカラーを尊重しつつ、地中海のようなコバルトブルー色にしました。生地は薄いけど断熱性は抜群なスイス製なので、昼間は日光だけで十分明るい! キャンドルスタイルの照明器具はそのままにして管球の明度をグレードアップしておいたから、夜は古風で上品な雰囲気を保ちつつも部屋全体が明るくなるでしょう。カーテンと濃藍色の絨毯とのグラデーションも完璧です。黒檀のテーブルもマホガニーの椅子も家具用ワックスでピッカピカに磨き上げた後にみつろうクリームをしっかりと塗りこんだので、家具たちが喜んでいるみたいに美し~く輝いてる。
最後に、だだっ広いテーブルの上にちょいと手を加えたバロック様式のアンティーク燭台を載せれば―――――なんということでしょう!(サザエさん風) おどろおどろしいお化け屋敷の一室が、まるで一流ホテルのような洋風応接間に早変わり!

 

― 抜粋終わり


 

「久しぶり、桜ちゃん」

 

女の子、だった。手足はスラリと長く背は高いけど、目鼻立ちは幼い。年の瀬は私より少し下くらい。アジア系の顔立ちなのに、肌は気味が悪いといえるほどにのっぺりと青白いく、眼は白目まで赤に染まっている。頬の皮膚に幾筋も走る線は亀裂のよう。ひと目で“暗闇しか歩けない化物”―――死徒とわかる。だけど、ニカッと歯を見せる仕草はいかにも人好きのする少年少女の笑顔で、優しく緩んだ目尻は相手を労る年長者の気遣いと余裕がうかがえる。容姿だけ見れば不気味なのに、その内面は南国の爽やか海のよう。その差異と、何より暖炉のような赤い瞳が|あの人《・・・》を思い出させて、私の中で固まりかけていた警戒感を暖かく溶かしていった。

 

「……あの、どちら様でしょうか」

 

 それでも、理性を働かせて尋ねる。久しぶりと言われても、私はこの娘を知らないし、死徒の知り合いもいない。自ら魔術を捨てたといっても、間桐を狙う者は必ずいる。お義父さんやその知り合いたちの存在がこの冬木全体を護る抑止力となっているけど、油断は禁物だといつもお義父さんから教わってきた。

一歩、相手にわからないようにそれとなく足を引いて距離を取る。目の前の女の子はその動作を難なく見抜き、むしろ喜ばしいという風に受け止めて微笑んだ。包み込んでくれるような雰囲気がますます彼に似ていて、混乱を助長される。この娘はいったい何者なんだろう?そのヒントは、もう一歩引いて彼女の首から下を視界に入れたことで自ずとわかった。テレビで何度か見たことがある制服を着ていたから。

 

「……えっと、もしかして警察とか自衛隊の人、ですか?」

「ご明察。日本国航空自衛隊でパイロットしてます、小林シャーレイ特務一佐です。後ろは仰木二佐」

「仰木二佐です。突然のご訪問申し訳ありません」

 

 胸ポケットの上に冠された翼の金飾り―――たしか|徽章《きしょう》というはず―――をくいっと摘んで、小林シャーレイさんが砕けた敬礼で再度微笑む。「特務は余計でしょ」とシャーレイさんに釘を刺して、傍らに直立して控える男の人―――仰木さんが紹介に応じてこちらに小さく会釈する。シャーレイさんと同じ濃紺の制服に身を包む仰木さんは30代後半くらいに見えるけど、なんとなく苦労人な付き人という感じで少し老けて印象を受ける。お目付け役やボディガードというより、ホームズに無理やり付き合わされるワトソンみたいな。見た目は親子ほど離れているのに、接し方から見て立場は見事に逆らしい。死徒が自衛官で、パイロット? ていうか、そもそも死徒って日中は動けないんじゃなかったかしら? 眉をひそめて見上げれば太陽が「その通りじゃよ」と答えるように燦々と輝いていて、私はますます混乱して頭痛すら覚える。

まず一生のうちに一度知り合うことがあるかないかという人たちの訪問に目を白黒させる私に、シャーレイさんは「ごめんごめん」と後ろ頭をポリポリと搔く。男の子のような粗雑な仕草はやはりあの人のよう。彼が羽織っていた柔らかな空気と何でもやってのけてしまいそうな全能感は真似しようとしてできるものじゃない。だというのに、目の前の少女はそれらを身に纏い、奇妙なまでによく似ている。姿形はまったく違うけど、明らかに|根幹《・・》が通じている。なんだかまるで、|同じ根から分かれた枝葉《・・・・・・・・・・・》のような―――

 

「戦争に行くんでしょう、桜ちゃん」

 

 突然、死角から放たれた言葉が思考を一撃し、心を叩き揺らす。驚愕にギョッと硬直して、かつて彼の兜の目庇に燃えていた一対と同じ瞳を見つめた。

“戦争”―――私にとって心当たりは一つしかない。数カ月後にこの地で始まる聖杯戦争。私が彼のために参加しようとしている、魔術師によるルール無用の殺し合い。でも、どうしてそのことを知っているの?

私の声にならない声を旧知の仲がするように容易に汲み取ったシャーレイさんが穏やかに口を開く。

 

「ずっと見てたの。ツテを使って、冬木のことも、貴方たちのことも、前の戦いも、その結果も。だからわかったわ。桜ちゃんが次の戦いに参加することも、そのために|あるサーヴァント《・・・・・・・・》を望むことも、それが叶わず困っていることも」

 

訳知り顔で責めたり諭したりするような、そんなお座なりな口調は微塵もない。本心から私のことを気にかけて、理解してくれている目と声で、確信に迫りながらさらに続ける。

 

「召喚するサーヴァントはもう決まっている。なのに、喚び出し方がわからない。そうでしょう?」

「……はい。その通りです」

 

 もう、「どうして」なんてくだらないことを聞く気はなかった。怖いくらい事実を見透かされているのに、恐怖はない。その代わり、肌をヒリヒリと刺す予感がする。彼女が放つ全能感が、“この人は|答え《・・》を持っている”と私に訴えている。



(打ち込み中)

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NoTitle 

待ってました!ありがとうございます!

NoTitle 

待っておりましたぞ!主殿ありがとうございまする!

 

ああ……。この感動を伝えるだけの語彙力が自分にない事が悔やまれます。大好きです、本当にありがとうございます。
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