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 ←憑依モードレッドの設定とストーリーアイデア集(試作) →TS小説アイデア 学園ファンタジー編
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Twitterの『高性能アンドロイド』ネタで思いついた小説のアイデア保存用(もちろんTS要素あり)

 ←憑依モードレッドの設定とストーリーアイデア集(試作) →TS小説アイデア 学園ファンタジー編

 舞台は近未来の日本、東京。元・中国武装特別警察で、色々あって現在は名前を変えて日本で探偵をしている29歳の男『松田 俊作』が主人公。死んだ親友が最期に創った、親友の記憶を微かに秘めた少女ロボを秘書に従えて、裏社会の物悲しい事件を解決していくお話。『ビッグ・オー』のロジャー・スミスとドロシーの関係みたいに、段々とお互いに恋心が芽生えていく。




思いついたシーン


 雨に濡れる墓石は、まるで磨き上げられた黒曜石のように見えた。中国出身である彼の目には、日本の墓は大袈裟で仰々しく見える。だが、日本人は『死』を大事にする民族だ。日本人は『死』に意味を求める。生まれた意味と同じように、死んだ意味を見出そうとする。そこには何か理由があったはずだと。それは、墓の前で冬の雨に身を晒す中年の男にも当てはまるのだろう。隣り合う妻もおらず、身を守る傘も差さず、心を癒やす涙も流さず、たった一人でずっと墓の前に立ち尽くしている。


「俊作様。こんな時、人間は泣くものではないのですか?」


 どんな雨音にも掻き消されない美しい音色で、傍らの少女が尋ねた。黒を貴重とした質素なメイド服に身を包む、小柄な少女。長身の主人を覆うために傘を握る手をいっぱいに伸ばしているが、そのか細い腕が震える様子は微塵もない。色白の肌はどんな時だって雪のように白く、翡翠の瞳はいつだって不自然なまでに透明だ。本人が敢えて操作しない限り、それらに血管の筋が浮き出ることも、緊張に紅潮することもない。当然だ。彼女はアンドロイドなのだから。


「泣くのが得意じゃない人間だっているのさ、フェイ」


 彼―――探偵、俊作は少しぶっきらぼうになって答えた。俊作も、あの中年と同類だからだ。俊作も泣かなかった。兄弟同然だった親友の無残な死体を腕に抱いても、湧き出すのは涙ではなく、他の感情―――果てしない怒りだった。祖国への、そして自分への怒り。「お前が死んだ時もそうだったさ」とは口にしなかった。少女は、かつては自分が人間だったことを覚えていない。それに、俊作はもう少女をかつての親友と同一の存在とは思わなくなっていた。

 視線を男の背中に戻す。彼が父親としては失格の部類に入ることを俊作はよくわかっている。けれども、墓の中の若者のことが羨ましいと心から思った。死を悲しんでくれる人がいる。悲しみ方は人それぞれだ。女々しく涙で送ることだけが死者を弔う最高の行為ではない。雨に濡れてネズミのようになった安っぽいグレーのスーツ、恐竜のように短い手足、不必要に弛んだ贅肉、肌が覗く哀れな頭頂部。全て、男の“仕事着”だ。本来の彼を隠すもの。それらに身を包んでいないと、きっと彼は自分を保てなくなる。地に伏して懺悔する。それくらい悲しんでいるが、その情けない姿を死者に見せるべきでないとわかっている。彼もまた“兵士”だからだ。


「……そういうものですか」


 少女―――フェイは、納得したようなしてないような、如何にもアンドロイドらしいトーンでそれだけ口にした。説明する気分にもならない俊作は、「そういうものさ」と生返事して踵を返す。もうここにいる必要はない。俊作の仕事は終わった。彼一人にしてやるべきだ。息子の死とどう向き合うのかは、彼が決めることだ。

 俊作の予備動作を完璧に察知していたフェイがさっと傘を翻して半歩後に付き従う。俊作にも自身にも雨粒一つの被弾すら許さなかった。彼女は主人を守るためならなんでもする。そういう風にプログラムされたからだと彼女自身は思っている。重要なのは、そのプログラムについて、彼女がどう思っているかだ。


「……もしも、」


 その小さな声は、俊作にとっては銃声のような作用を及ぼした。驚愕に肺が膨らみ、一瞬だけ思考が空白化する。不安と期待がない混ぜになった声音は、そう発しようと狙って出せるものではない。自分の声帯が微かに震え、まるで年頃の少女そのもののようになっていることに、フェイは気付いていなかった。それどころか、俊作が驚いたことにすら気付いていなかった。踵を返す直前の筋肉の微細な動作すら察知できる性能が、役に立っていなかった。その事実もまた俊作をひどく驚かせた。


「もしも、私が死んで―――いえ、再生不可能なくらい壊れてしまったら、俊作様はどうされますか?」


 俊作は少し考えるフリをする。意地悪ではなく、そうしなければならなかった。そうして時間稼ぎをして平静を装いなおしてから、わざと素っ気なく応えた。


「タバコと酒をかっ食らう」

「……今もやってるじゃないですか……」


 そちらを見なくとも、フェイが肩を落とすのが気配でわかった。小さなため息までついて、まるで人間だ。何を期待していたのか自分でもわからず、それでも、今の答えが自分の求めているものとは違っているのだと理解して、視線を落とす。これがプログラムだとしたら、もう人間は神の領域に足を踏み込んでいる。


「もっとやるのさ。これでもかとタバコを吸い、これでもかと酒を呑む」


 「死んじゃいますよ」。呆れのため息とともにそう口にする。いつものフェイの調子に戻った。俊作は何も言わない。いつもの調子に戻ったフェイは、ようやく、俊作の体温が少し高いことに気がついた。思わず傘を持つ手が震えて、雨粒が頬に跳ねる。信じられないほど長い睫毛に雫が溜まり、漣のように震えた。先の言葉の含意を理解して、フェイは存在しない心臓が胸の内で鼓動する錯覚を覚えた。足が止まるなど、身体のパーツが上手くコントロールできなかった。顔の表面を熱いと感じた。俊作はこう言いたかったのだ。「お前が死んだら俺も死ぬ」と。

 俊作は振り返らなかった。フェイは振り返ってほしいと思った。その時、フェイが浮かべた表情は、彼女自身が驚くくらいに衝撃的で、そして美しかった。彼女が世界に類を見ない高性能のアンドロイドだということを―――そんな枠を超えて一人の少女として生きていることを、これでもかと証明するものだった。自失というにはあまりに短く、超高性能のアンドロイドにとっては致命的な二分の一秒の空白を乗り切って、フェイは何も言わずに歩を再開した。さっきの自分を見て欲しかったと繰り返し考えていた。どうしてそう考えるのか、という当然の疑問も押し流し、見てほしかったという理解不能の願いがメイン回路を支配していた。

 

 そうして、フェイはひどく錆びたカーブミラーに見向きもせず、その横を通り過ぎた。普段の彼女なら気付いただろう。しかし、気付ける余裕はなかった。俊作の体温がグンと上がったことにも、右足と右手が、左足と左手が同時に動いていることにも。

 そのカーブミラーは、折れかけてくすんでいても、役目をきちんと果たした。

 俊作は、ちゃんと見ていたのだ。



設定集


 主人公『松田 俊作』。本名は『藍 天(ラーン・ティエン』。長身痩躯、適当に切りそろえて手櫛を通しただけのクシャクシャの黒髪に、くっきりした目鼻立ちに大陸出身の気配をわずかに匂わせる青年。ヨレヨレの黒いスーツに、最後に油を塗られて久しい革靴、そしてそれだけやけに手入れされた黒ハットがトレードマーク。彼が名乗る日本名は、遠い昔に孤児院で観た、日本の探偵ドラマ『探偵物語』の主役からヒントを得たもの(ドラマの主人公は工藤俊作。演じたのは松田優作)。

 以前は中国人で、中国武装特別警察の武警少尉だった。親に捨てられた孤児院出身というつらい過去をバネにして、ハングリー精神で努力し、エリートである武装特警に入隊し、小隊を預かる小隊長に実力でのし上がった。その戦闘能力は非常に高く、国内でロシアンマフィアとチャイナマフィアの抗争事件があった際は単身で元スペツナズ3人を相手に奮戦し、軽症を負うも2人を殺害、一人を病院送りにした。国外では外交官の家族を狙うテロリストを重症を負った状態で撃退し、帰国後に病床で勲章を授与されている。

 孤児院時代からずっと親交を保ち、共に支え合い、励まし合っていた同い年の親友がいた。病弱だが誰よりも頭のいい友の才能をもっとも理解していた主人公は、金銭的な支援を行ったり、政府系の新興ロボット企業に親友を紹介したりした。しかし、実はその企業は裏では悪辣な軍事企業であり、しかも忠誠を誓っていた国家の高官が身勝手な理由でその親友を監禁・利用し、挙句の果てに殺害したことを知り、全てを投げ出すことを決意。一度は高官の暗殺を考えるも、目覚めた少女ロボを守ることを選んで思いとどまった。親友が残した、親友の記憶のカケラを持った少女ロボを引き連れて日本に逃れ、偽名を名乗って隠れていた。その後、様々な事情を経て、ボロアパートの一室で探偵家業を営むこととなる。現役時代に交流があった東京警視庁の警備部警備第一課特殊急襲部隊『SAT』の隊長とは現在も懇意にしており、その伝手で依頼が来たり、時には利用したりする。

 元警察官としての捜査能力、元特殊部隊としての戦闘力、そして裏社会で培った顔の広さと、優秀で生意気な秘書の助力を得ながら、今夜もタバコを夜闇に燻らせつつ怪しい事件の解決のためハードボイルドに奔走する。


 武装特警『雪豹突撃隊(Snow Leopard Commando Unit)』。

 中央軍事委員会隷下の中国人民武装警察部隊。現実にも存在している、北京市の準軍事組織である。正式部隊名は『北京総隊第13支隊第3部隊』。海外での外交官などの要人護衛と国内での対テロ制圧が専門。設立当初は極秘部隊であったことでも知られている。この組織は、言ってみればSWATとSEALsの中間みたいなものだが、可能な限りの逮捕を目指すSWATと違い、敵の制圧(殺害)を優先とする。荒事を引き起こす中国において、正規軍隊が介入すると内外的に具合が悪い際に投入される、一応警察という名の付いた実質軍隊。その戦闘力は極めて高く、航空機からのエアボーン、ヘリボーン訓練まで行っている。実際、世界中の特殊部隊が集まるヨルダン国際特殊兵コンテストではアメリカやイギリスを抑えて何度も優勝経験がある。一般の人民解放軍より遥かに練度は高く、人材も優秀。装備も充実していて、ハイテク機器を優先的に支給される。一個人あたりの装備品は総額400~500万円にも相当し、重装甲車や重火器も配備されている。制約の多い人民解放軍と異なり国外で活動することも多く、他国組織との交流も盛んな為、隊員の社交性や外国語の習熟レベルも高い。組織全体として世界に顔が広いという特徴も持つ。


 少女ロボ。名前は『フェイ(菲)』。同じ孤児院出身だった親友(男)の成れの果て、または残骸。親友が最期に創った、完璧な人型ロボである。フェイという名前は主人公が後から付けた名前。漢字の意味は『花が咲く』。

 彼は、体力は人より劣り、病弱だったが、心は誰より清らかで、幼少の頃から理工学の才能に溢れていた。主人公の金銭的支援と当人の苦学を経て清華大学機械工程学院をトップで卒業し、主人公の紹介を受けて新興のロボット開発企業に招かれた。彼はそこで、病気によって満足に動けない人間に新たな機械の肉体を与える技術を研究しようとしていた。しかし、その企業の裏の顔は戦闘ロボットの開発会社であり、しかも汚職を企む中国共産党高官の命令によって彼は監禁され、違法である様々な殺人ロボットを開発させられていた。ついに我慢できなくなった彼は開発データの引き渡しを拒み、データごと削除したため、怒った高官の配下に拷問され、最後には射殺される。行方不明になった親友を探していた主人公が見つけた時にはすでに死後数日が経過していた。隠されていた親友の最高傑作である少女ロボになんとか手探りで親友の脳から記憶をインプットしようとしたものの、主人公が専門の技術を持たなかったことと、拷問で受けた傷と死後数日の腐食による脳細胞の死滅によって、記憶はほとんど失われてしまっていた。

 フェイは、生前のことは何も覚えておらず、自分をアンドロイドだと定義し、淡々と言動する。自身の何もかもをプログラムされたものに過ぎないと達観している。というより、そう思い込まないと自我のバランスが崩壊することを本能的に理解している。拷問の様子を目にして、死ぬ直前に自身が受けた拷問を想起してトラウマ反応を見せる場面もある。

 目を開けて最初に見た主人公を主人だと認識して以後今日まで付き従う。従順で冷徹だが、実はユーモアがあり、小さな逆襲やイタズラも行い、冗談も口にする。また、根底となっている親友の性格を受け継ぎ、人情深く、優しい。非常に人間らしい所作をするが、当人はそれもまたプログラムされたものだと思いこんでいる。ロボットらしく、記憶能力やハッキング、声真似等などの便利機能を備えていて、探偵家業の秘書としては大変優秀。ただ、戦闘能力は保持しておらず、パワーは大の男に劣らない程度。たまに、微かに親友の気配を漂わせる仕草や話し方をするので、その度に何か思い出したのかと主人公をドキリとさせる。



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~ Comment ~

 

読み返してみると、書いた人間にしか通じないような、たどたどしい小説だ。う〜ん、まだまだだなぁ。
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