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性転換

TS小説アイデア 学園ファンタジー編

 ←Twitterの『高性能アンドロイド』ネタで思いついた小説のアイデア保存用(もちろんTS要素あり) →小説アイデア。ファンタジー世界。勇者(♂)と魔物(TS)の話。(11/20加筆修正)(誰かタイトルを授けてください!お願いしますなんでもしますから!)
また思いついたので、本格的に書く予定はないけども、こちらにメモして残します。いや~。Fateの映画見てから創作意欲刺激されちゃって。その刺激が肝心のFateの二次小説に行けばいいのに。


 
 舞台は、現代の学園モノとファンタジーが融合したような世界。主人公の少年は、普通の高校生として生活しながら、隣の席で、仲のいい女の子にすらその正体を隠して、夜の街にはびこる魔物を退治する退魔師。彼は生まれながらに強い魔力を持ち、現代の勇者として運命づけられていた。数年前に隣家に引っ越してきた少女は、可憐で容姿端麗だが病弱で、その護ってやりたくなる儚さを思えば、主人公は力を持たない人々を守護することの使命、好きな人を護ることの尊さを痛感できた。料理が上手で、甲斐甲斐しく毎朝起こしに来てくれて、寂しがり屋で、共働きの両親が家にいないことが多いために頻繁に主人公の家に泊まる。恋をしないわけがなかった。
 そうして人知れず必死に戦っていく内に、同じ学校の級友や新任教師から頼りがいのある仲間たちを得て、彼らと時に衝突し、時に手を取り合いながら、強敵を倒して敵の中枢に近づいていく。しかし、ついに現れた敵幹部の一人、黒衣を纏う竜人が、聞き慣れた声音で主人公に語りかける。

「ねえ、今日はまっすぐ帰ってきてって約束したのに、忘れちゃったの?」

 驚愕する主人公に、竜人はニヤリと底意地の悪い笑みを浮かべる。次の瞬間、竜人の姿が揺らめき、幼馴染の姿に変わる。なんと、幼馴染の正体は敵幹部の竜人だったのだ。早い段階で主人公が魔物にとっての脅威になると判断した竜人は、病弱な美少女の姿となって密かに主人公の傍に身を置き、彼とその仲間たちを監視していたのだ。そして時が満ち、ついに竜人は正体を明かして主人公たちに対峙した。
 さすが幹部なだけあって、主人公たちは苦戦する。主人公はあまりの衝撃に実力の半分も出せない。それが竜人の目的でもあった。人間は親しい者を殺すことを躊躇うことを竜人は実践したのだ。しかもずっと傍で主人公たちを見ていた竜人は、彼らの弱点も知り尽くしていた。嫌味な態度で挑発し、意地の悪い立ち回りをして調子を狂わせ、いやらしい攻撃を執拗に加える。曇天直下ひどい雨が降りしきる中、一人、また一人と倒されていく。そして遂に主人公の首に鋭いツメを振り落ろす刹那、主人公はなぜか抵抗の剣を降ろして呟く。

「お前になら、いいよ」
「――、――」

 竜人の動きがほんの一瞬だけ止まった。そのコンマ以下の秒は、歴戦の主人公には一分間にも体感できるほどの大きな隙だった。主人公は驚きと共に反射的に剣を一閃し、竜人に一撃二撃と食らわせて地に倒す。仲間たちがようやく立ち上がる中、主人公は見事逆転し、仰向けに倒れ伏す竜人の喉元に刃を突きつけていた。竜人はケケケと軽薄そうに笑い、「俺の用は済んだ。さっさと殺せよ」と挑発する。仲間たちも駆けつけて「倒すべきだ」と同調する。勇者は剣を振り上げ、そして振り下ろし、

「……どうして」

 竜人の片方のツノを両断するのみで、そのまま鞘に閉まった。呆気にとられる仲間たちと竜人を背にして主人公は去る。その背中に向かって、竜人は尚も「どうして殺さない。情けか、哀れみか。勝者の余裕のつもりか」と震える声で食い下がる。

「いつもいつも、自分より他人を優先する。ちょいと煽てりゃあ、なんだってやっちまう。とんだ甘ちゃんだ。今だって偽物の俺にすら情をかけちまう。お前のそんなところが大っ嫌いだったんだ!」

 主人公が振り返る。その瞳は澄んでいて優しかった。恋した少女に向けていた瞳だった。

「そんな俺を支えてくれていたのは、お前だったんだ。お前がいたから、俺は強くなれた。この気持ちは、偽物じゃない。それに、」

 寂しそうに、嬉しそうに、主人公は続ける。

「さっき、お前は俺を殺すことを躊躇った。躊躇ってくれた。だから、お前もきっと、偽物なんかじゃないんだ」

 「さようなら」。そう言って、主人公は降りしきる雨の中に消えた。戸惑う仲間たちも、竜人が一向に動かないのを見てから慌てて主人公の後を追った。竜人は雨に打たれながら、主人公の台詞を頭のなかに何度も繰り返していた。


 翌日。主人公と仲間たちは重い面持ちで登校し、無言のまま席についた。隣の席は空席だ。もう、あの少女と会うことは無いのだ。主人公は自分が失恋したことを今になって自覚して、しかし騙されていたことへの怒りは不思議とわかないことに、理由なく納得していた。普段は明るい主人公が何時になく落ち込んでいるのを見て、クラスメイトたちも心配して敢えてそっとしておいてくれる。みんなに気を使わせていることを察し、情けなさに「はああ」と主人公が深くため息をついて、

「そんなため息ついちゃって、幸せの青い竜が逃げちゃうよ」

 聞き慣れた、二度と聞けないと思っていた声がして、主人公は勢い良く顔を上げる。隣の席に、いつもどおりの表情で、少女は平然と座っていた。

「……青い鳥、の間違いだろ」
「あれ、そうだったっけ?」

 ペロッと舌を出す仕草もいつもと変わらない。美少女だからこそ似合う可愛らしい表情を見せつけて、少女はニコニコと微笑む。

「そんな身近に竜がいたら、たまったもんじゃねえよ」
「まあまあ、そう言わずに。すぐ近くに竜がいる生活も案外いいものかもしれないよ」
「悪さをしなけりゃ、な」
「さあ、それはどうだか」

 言って、少女の瞳が爬虫類の輝きを放ち、そしてまた人間の瞳に戻った。異変を察知した仲間たちが駆けつけてきて、ギョッと声を上げる。騒ぎが起きる中、少女は何事もないかのように仲間たちを一瞥し、そして無言で授業の準備を始める。その横顔を眺めながら、主人公はふっと満足そうに息を吐いて、同じように教科書を取り出し始めた。

 こうして、竜人は少女の形態を取ったまま主人公の傍に居続け、時には遠回しにも知恵を授け、時には窮地を救ったりして、エンディングまで駆け抜ける。という話。以上!!
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