Her name is Charis! !

映画の感想と『Her name is Charis!! 第二部 第三話 中編その3』更新

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映画の『タイタンの逆襲』と『テルマエ・ロマエ』を見てきました。うーん、どちらもまあまあかな。タイタンの逆襲は前作と変わらず、映像美とCG技術やアクションシーンは凄い。超巨大な敵との戦いの描写はすごい。見ていて息を呑む。でもストーリーは三行くらいで説明できそうなくらい薄い。テルマエ・ロマエは、漫画をすでに持っているから原作との違いが浮き彫りになって違和感があった。「なんで上戸彩使ったの?」って感じ。漫画とは違う、完全な別物として観たほうがよかったかもしれない。でも阿部寛はガタイがいいし堀も深いからローマ人の中にいてもあんまり違和感なかったwww胸筋すごすぎワロタwww


さて、今回の更新も短めでお送りします。ようやくここまで来たなって感じがするね!


第三話・中編その3

大使館での一日目の日【ついでにフラグも幾つか】


♂リヒャルドサイド♂


「『注意せよ!ミスター・ダッド』知らないんですか?1960年代のドイツ映画の名作ですよ。名優ハインツ・リューマンが主演してるのに知らないなんて、リヒャルド様はそれでもドイツ人ですか?」
「そんな古い映画を知ってる君の方が珍しいと思うよ」

ガツガツとピッツァを切り刻んでいく人間シュレッダーと化したヒャーリスに、僕は呆れ顔で呟いた。今更になって気づいたが、ヒャーリスの八重歯は人並み以上に尖っている。なるほど、噛み付かれたブランクが痛がるわけだ。
などと思いながらヒャーリスを観察していると、彼女はまたブランクの皿にあったピッツァをひょいと手にとって頬張り始めた。

「んもが!?んぐぐごぁ―――!?」
「むぐぐぅ―――!!」

ピッツァで頬を膨らませながら取っ組み合いを始める二人の姿はもう見慣れたので、気にせずにエスプレッソコーヒーを啜る。幸い、店には僕ら以外には誰もいない。不思議なことだが、イタリア人は朝食に関してはあまり拘っていないから朝から外食をする人間は非常に少ない。朝はコーヒーとクロワッサン数個で済ますイタリア人も多い。その分を昼食と夕食で楽しむのだろう。

「んもがががっ!」
「むぐむぐぐ!」

被害が僕のコーヒーカップに及びそうになったので、華麗な動作で回避してまた一口コーヒーを啜る。うん、美味い。イタリアでのコーヒーはエスプレッソと相場が決まっていて、これが非常に美味いのだ。コーヒー本来の豊かで香ばしい香りが臭覚を温かく刺激する。たっぷりと載った味わい深い甘いミルククリームが苦味と酸味を打ち消してくれるが、コーヒー豆特有の濃い味わいは消えずにしっかりと残っている。エスプレッソを飲むならやはりイタリアに限る。

「むががっ!んごんぐっ!」
「もがが!」

目の前を椅子が飛んでいったが、これも華麗にスルーだ。もう慣れたのだから。
変な雑学をたくさん知っていたり、車の改造の腕はプロ並みだったり、乱暴な言葉づかいをしたり、時には悲しい苦悩を垣間見せたり、僕らにも見通せない策略を練ったりする。かと思えば、こうして無邪気な子どものように食べ物の奪い合いをする。どれが本物のヒャーリスなのだろうか。
資料によれば、ヒャーリスの素体となった少女はアメリカ人とドイツ人のハーフで、幼い頃に孤児になってからはスラム街で育ったという。義体化にするにあたって残しておくと都合の悪い記憶は消されるというが、もしかしたら、そこで培った雑学や言葉遣いや車の改造などの知識が身体に染み付いているのかもしれない。

「そういう底が見えないところが君と一緒にいて楽しい理由かもしれないね、ヒャーリス」
「ぜぇぜぇ、な、何か言いましたかリヒャルド様!?」
「いいや、何も。ピッツァは新しいのを頼んでいいから、奪ったものをブランクに返しなさい」
「やったぁ!店員さん、ナポリピッツァを三枚、いや四枚ください!チーズ増し増しで!!」
「はぁはぁ、言うのが遅ぇよバカ!もう二枚も喰われた後だっつーの!!」

それでも彼女から一枚奪還しているあたり、さすがゴリラと言ったところか。
ブランクはKSKの徒手格闘訓練では常にトップの座に輝いていた近接格闘のプロフェッショナルだ。岩のような見た目からして単純なパワーソルジャーに思われがちだが、彼は動物的な動作と持ち前の勘で非常に俊敏な格闘を行える。KSKを脱退して数年を経た今でもその腕が鈍ることはない。ヒャーリスの格闘戦での師でもあり、人外のタフネスを誇るヒャーリスが唯一土をつけられなかった強敵でもあるのだ。

「ったく、朝飯食うだけなのになんでこんなに苦労するんだよ」
「はは、楽しくていいじゃないか」
「んなわけあるか!」

ブツブツと不平を漏らしながらヒャーリスから返還されたピッツァを口に運ぶ。しかし、その口端は少しだけ上に持ち上げられている。それに気付いた僕がニヤリと含み笑いを浮かべると、ブランクは慌てて口元を隠した。何だかんだと文句を言いつつも、彼もこの騒がしい日常を楽しんでいるのだ。
KSKを脱隊してすでに何年も経ってはいても、僕たちはやはり心のどこかに凝りを残していた。お互いに顔を合わせるたびに、意識的にも無意識的にも脱隊のキッカケとなったあの事件のことが頭を過ぎって以前のように自然体を曝け出すことが出来なかった。だが、お転婆な妖精が僕たちの間に現れてから、気づけば僕たちは自然に笑い合えるようになっていた。

(ヒャーリス、君は気付いていないかもしれないが、君が僕たちの元に来てくれたおかげで毎日がこんなに楽しくなったんだ)

美味しそうに焼きたてのピッツァに舌鼓を打つ彼女を邪魔しないように、そっと黒髪のポニーテールを撫でる。いつも元気に左右に揺れるポニーテールはまるで子犬の尻尾のようで、それがまた愛おしい。周りの者全てに幸せと明るさを振りまく妖精、それがヒャーリスだ。

「店員さん、またナポリピッツァをください!今度は5枚!」
「……ヒャーリス、今何枚食べたんだい?」
「数えていませんが、20枚くらいじゃないでしょうか。あ、店員さん、さっきの訂正です!7枚です!!」
「………」

僕の財布にも幸せを振りまいてくれないかな、ヒャーリス。



♀?????サイド♀


「……なんだか店が騒がしいな。ナターレだっていうのに、落ち着きが無い奴らもいたもんだ。どうする、ブリジット?」

ピッツァが美味い行きつけの店に寄ってもらったら、中から男女が取っ組み合いをしている騒音がしていた。お互い、口の中にモノを詰め込んだ状態でケンカをしているらしく、「んむぐぐ!」「モガが!」といった行儀の悪い声しか聞こえてこない。
ここ数日、生理痛で悩まされている俺は店を覗く気にもなれず、残念そうに首を振って答える。

「落ち着いて食べられそうにないですし、今日は諦めます。ナポリピッツァはまた今度にしましょう、アルフォドさん」
「仕方ないな。カンピドリオ広場の任務まではまだまだ時間がある。少し遠出して、美味い店を探してみよう」
「無理しなくてもいいんですよ?」
「気にするな、妹よ。楽しいナターレはのんびりしていると終わってしまう。だから今を楽しみなさい」

楽しげに笑いかけてきたアルフォドの台詞にむず痒さを感じて、紅潮した頬を隠すためにそっぽを向く。
今日の任務は、少し歳の離れた兄妹という設定で行動することにしている。だからアルフォドはたまにこうして妹扱いをしてくるのだが、俺にはそれがたまらなくこそばゆいのだ。

「……いつまで人の顔をジロジロ見てるんですか」
「顔を赤くする君が想像以上に可愛くてね。それじゃあ、行こうか」

耳たぶまで赤くなるのを自覚する。心臓もドクドクと激しく脈打ち始める。まるで昨晩に大使館の車とすれ違った時みたいだ。
くそ、店の中で暴れてた奴らめ!会う時があったら痛い目に遭わせてやるからな!!


<Her name is Charis!! 第一部一覧>
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第六話 前編
第六話 中編
第六話 後編

<ファッキング☆ガンスリ劇場>
シリアス好き?ひゃあ、ブラウザバックだ!【なんぞこれ】
H&Kさんに怒られても文句は言えない【ガンジーですら助走をつけて殴るレベル】

<Her name is Charis!! 第二部一覧>
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第二話 後編
第三話 前編
第三話 中編その1
第三話 中編その2


<名状しがたいオマケ的な何か>

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ヒャーリスプロフィール
ブリジットはどこに行ったのかを妄想した 前編
ブリジットはどこに行ったのかを妄想した 後編
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~ Comment ~

 

ニアミスすごいですね
こんな風だと、まともな出会いが期待できない……

 

いつからまともな出会いが出来るものだと錯覚していた?

……などと減らず口を叩くのは簡単ですが、このSSは二次創作なので、こちらがつまらないものを書くと回りまわって『ブリジットという名の少女』とその作者のH&Kさんにも悪影響を及ぼしてしまうんですよね。読者の人に「うおお!?これからどうなるんだ!?」って思ってもらえるような出会いを描写できるように鋭意努力します!!

いつのまにやら 

連続更新されていて、嬉しい悲鳴を上げている私(笑)
邂逅できなかったのは残念だけど、今のタイミングで合うと色々ヤバかったので結果オーライですかね。
リヒャルドとアルフォドは従兄弟(でしたっけ?)なわけですし、ヒャーリスも連れているから下手したらそこでゲームオーバーに。
ヒャーリスならカオスな固有結界を出現させて、どうにかしてしまいそうな気もしますが(笑)
本家フラテッロはさり気なくイチャついていましたね。
この調子でヒャーリス達も…。
次回の更新も楽しみに待っています。

 

>ふぉるてっしもさん
感想ありがとうございまっす!!
次回か次々回くらいにはちょっとした邂逅がある予定です。ヒャーリスとブリジットの邂逅は先にとっておく予定ですが、ドキドキするような初対面になるように考えています。
ブリジットにはヒャーリスとは全然違ういじらしい秘めたる可愛らしさがあるので、それを表現できるように頑張ります。ガンスリ劇場のアルフォドさんが待ち望んだブリジットとのイチャラブ展開がある、かも知れない!!

 

今までの分まとめて読ませて頂きました。ヒャーリス可愛いwww
純粋にブリジット対ヒャーリスが楽しみな今日のこの頃www
これからも頑張ってください。

 

>エトムントさん
ありがとうございます!!
八重歯をむき出しにしてケラケラ笑ってるアホの子がヒャーリスで、普段は冷静かつ優秀だけど、特定の人間の前だけでは可愛らしい一面を見せる、まるで猫のようなクーデレな女の子がブリジットだと僕は思ってます。対照的だからこそ、この二人の激突というか邂逅は面白くなると思います。ブリジットVSヒャーリスには色々と考えていることがありますので、どうか楽しみにお待ち下さい!!
あと、僕の方も続きを待ってますからね!!エトムントさんも頑張ってください!!
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